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ありがとうございます。
一時帰国中に
地元、福岡では八重桜に間に合いました。
父が天声人語で知ったという
詩人、吉野弘さんの詩集
「二人が睦まじくいるためには」を
今回、プレゼントしてくれました。
- 二人が睦まじくいるためには/吉野 弘
- ¥1,350
- Amazon.co.jp
本の帯には
こんな意味深な言葉が。
「初々しいふたりと
すこし疲れたふたりに」
巻頭を飾る詩を読むと
すぐその意味するところが
分かります。
実家に着いた日に読んだ時は
少し余裕があったのが。。。
「結婚記念日」は
特別なお祝いこそしなかったものの
穏やかに暮れて。
その翌日、昨日となると
普段どおりの私達夫婦の生活が
スタートして。
二人の間に緊張感が走った時に
この詩を思い出して、思わず
苦笑い。
ドキッとする思いで読み返しました。
なぜ身近な相手とは
「正しいこと」にこだわってしまうのでしょうね?
正しさを証明するより
二人が睦まじくいる方がずっといい。
そんな思いにさせられました。
こちらでご紹介しますね。
祝婚歌 (風が吹くと)
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
最後までお読みくださいまして
ありがとうございました。
楽しい週末をお過ごしください。