ブログに訪問してくださいまして
ありがとうございます。
昨年2度お会いしたことがある
イギリスのコッツウォルズ在住の
のななねーさんのブログ記事を寝る前に
読んで、考えさせられてしまいました。
その記事とはななねーさんがお知り合いの18歳の
息子さん(日本人)を3週間もお預かりすることに
なったエピソード。
イギリスに住み始めてから、日本にいる時よりも
自分についてこういう問いかけをよくするように
なりました。
これは
日本人だから?
そういう世代だから?
性格?
ななねーさんの記事を読んだ後
同じ問いが頭に浮かびました。
正直。。。ななねーさん、よく3週間も
お付き合いできたなあと読んでいるだけでも
頭が下がる、ふか~い溜息が出るケース。
まあ、ここまでとは言わないまでも
私自身、ちょっと罪悪感を感じる何かが
自分の中に見えないわけでもなく。。。(苦笑)
それもあって、思いっきり反応している私もいる
感じです。
今でこそ、イギリスに長く住んでいるからと
偉そうに「もう今時の。。。」とか「やっぱり日本人は。。。」
なんて言葉で片付けてしまいそうですが。。。
全く自分に無関係ではないなと思いました。
詳しくはななねーさんのブログ記事を読んでいただくとして。
一部、抜粋します。
彼はエレキギターが大好きで4月からギターを作る学校に
入学するのだそう。彼の好きな工房に行きたいということで
イギリスに来ることを決意したと言っていました。
そしてその工房にわざわざななねーさん彼を連れて行ってみると。。。
職人さんとお話も出来る機会まであったのに
ななねーさんが「通訳してあげるよ」と言おうが
「くだらないことでいいんだよ」と言おうが全く質問しない彼。。。
ギターには全く興味も知識もない、ななねーさんが変わりにあれこれと
質問をして(笑)。
彼に、'質問しなくて良かったの?'と聞くと、驚きの答えが!!
”質問考えてませんでした。”
ななねーさんのリアクション、私もよ~く分かります(笑)。
好きなことって質問を用意しなくてもどんどん出てくるはず!と
思いますよね?
他にもまだまだ更に驚くようなエピソードが続きます。
この国に来てから、日本人は日常的にお膳立てに慣れて
自分の頭で考えて、それを表現するということに
乏しいのかもという壁に何度もぶち当たっています。
こちらの人はとにかく自分が思うことをさっと口にすることに
躊躇がなく。
それが深く考えられたものかどうかよりも、言いながら
考える、まずは表現してというスタンスが強いように
感じます。
それに反して、日本人はまず色々なお膳立てであったり
準備がしっかり整っていないことを表現することを躊躇する
傾向にあるように見えます。
学生の時、まだ思考がまとまらないのに話をし出す
こちらの学生に驚いたものですが。。。
日本人は発言しない、質問をしないということにこちらの
先生は一様に驚きます。
それをちょっと思い出していました。
そして、ななねーさんが彼に「イギリスに来る前にガイドブック
くらい読んできてね」と何度も言ったそうですが。。。
イギリスの歴史やバックグラウンドを少しでも知っていれば、
観光するときに何倍も楽しめると思ったからです。
全くそんな準備は何もしてこなかった彼。。。
イギリス人主人がよく言うことですが
「全ての日本人がとは言わないけど、何のために
こんな遠い国に来たの?と思えるほど、全く何の
バックグラウンドも知らずに来るのはもったいない」を
思い出しました。
主人はななねーさんと同じで、ちょっとだけでも
そういったことを知っているのと知らないのとでは
楽しめる度合いが違うということを知っています。
そして、それはテスト勉強とかではなく、純粋に
フルに楽しむためのもの。
日本人の方がよく言う言い訳は
「学生の時、日本史しか選択してなくて
世界史を勉強していなかったから」という
言葉にも何度も遭遇したことがある主人。
「そんなの教科書で勉強するものじゃなくて
本を読めばいいだけなのに。。」と。
多分、日本とこちらの勉強のスタイルも
違うからかもしれません。
歴史を知ることを勉強だと思っていない
知っていると面白いからというスタンス。
私もいまだに時代感覚に乏しいので
(西暦と日本の年代を歴史的に並行して
見る思考ができない)その辺り課題が
ありますが。。。(苦笑)
高校2年の時にアイルランドへ留学して以来、
肌に合って、大学進学以来イギリスに住み着いたという
ななねーさん。
私から見ると若いのにとてもしっかりしていて
エネルギッシュで、頼もしい彼女。
それでいてどこか日本的で、古風なところも
可愛らしい。
イギリス的な部分と日本的な部分の両方の
いいところをバランスよく持っている印象が
あります。
だからこそ、彼女のこんな気持ち
日本の将来が不安です。
もう少し、子供の好奇心を生む教育をしてほしいものです。
よく分かります。
最後までお読みくださいまして
ありがとうございました。