今日、明日と日本人のお友達と会って、食事をすることにしています。
今日お会いするのは私がFinsbury Parkに住んでいた時に出会ったJさん。
イギリスに住んでいると日本では繋がらなかったかもしれない一瞬の出会い、
シチュエーションでもご縁に繋がる事があります。
ブログを通してというのは今時は珍しくないかもしれませんが、
そうではなく、一回だけ偶然会っただけというシチュエーションから繋がるというのは
日本では珍しいかもしれません。
でも、こちらでは私の経験では幾つかあります。
やはり海外に住む、同じ日本人という共通点があるからというところが
もちろん大きいのですが。
振り返ってみるとなかなか面白いものです。
少しだけサラリと以前振り返った記事はこちらです。
今日、会うJさんは私の母より一回り若い女性で、
日本で大学卒業後、すぐにこちらにまた学生として来られたということ。
もうこの国にはお住まいになって42年だそうです。
彼女がこの国に来られた時は日本人はとても少なく、
そして飛行機のチケットも高く、日本円のレートの関係もあり、
海外に出ること、ましてや暮らすことが大変だった時代です。
彼女との出会いは、私がサルサを習い始めてすぐの頃。
サルサの先生がパブで毎週教えていたので、
そこに行き始めた頃、パブのバーで声をかけられました。
「あなた日本人の方?」と。
「はい、そうです」と答えると「サルサのクラスに入られるのよね?
息子を連れてきているんだけど、恥ずかしがり屋だから私が言っても
クラスには入らないから、あなたから誘ってくれない?」だったか、
そんなお願いをいきなりされました。
「え?」「なぜ?私が?」と思いましたが。。。
暗がりのパブで、Jさんが指差したのは背の高い、
ヒョロリとしたハンサムな男の子。
20代前半だったと思います。
断るわけにもいかず、側に寄って話しかけてみましたが、
今ひとつ反応が悪く。。。
「日本語が分からないのかなあ?」と思って、
英語で話しかけるとボソボソと答えてくれたものの、
よく分からず、諦めて。。。
近寄ってみると、遠くから見た時は分からなかったのですが、
イギリス人のお父さんの血が半分入っているので、
俳優のキアヌー・リーブスを思わせる顔立ちにドキリ。
Jさんに「ごめんなさい、私ではお役に立てそうにありません」と。
その後、Jさんと少し話をして、お互いの連絡先を交換して、別れて。
それから間もなくして、Jさんから電話が入り、
ご自宅に招いていただきました。
パブでは分からなかったのですが、
息子さんは10代の時に車にぶつけられたことが原因で、
脳に何らかのダメージを負ったようで、
それから以前の息子さんではなくなったそうです。
それまではスポーツ万能で、活発で、社交的。
でもその事故の後から色々な障害が出始めて、
身体能力の低下、言語能力の低下、
コミュニケーション能力の低下、理解力の低下、等々。
うちも兄が障害があるので、そんなこともあって、
何かお互い引き合うものもあったようです。
いつもJさんとは、戦後の日本の話、
イギリスでの昔話、ご家族の話、お友達の話、
うちの家族(兄のことがあるので、両親のこともとても心配してくれます)等、
多岐に渡り、時間があっと言う間に経ってしまいます。
彼女とは昨年の11月に会って以来。
時々電話を貰っていたので、
そんなに会っていないと気が付いてびっくり。
先週、不思議なこと、主人に朝「Jさんとも会ってないし、
そろそろ連絡しなくちゃ」と言っていた、
その日の夜にJさんから電話が入り、
そのタイミングにびっくり。
まさにシンクロ。
今日これから彼女に会えるのが楽しみです。