我が家の庭、秋の花が次々と。
先日も紹介したミケルマス・デイジー、
マリー・バラード(Michaelmas daisy、'Marie Ballard')。
どんどん蕾が付いて、花も開花していき、
今、我が家の庭のスター的な存在。
太陽の光を浴びた色も
陽が沈む頃に浮かび上がる色もとても綺麗。
Michaelmasとは聖ミカエル(大天使ミカエル)祭のこと。
キリスト教では9月29日がその日に当たります。
その辺りに咲く花ということで、この名前が付いたそう。
待ちに待った3番目の秋明菊、
コニギン・シャルロッテ(
Anemone × hybrida 'Konigin Charlotte')が開花。
ピンクの八重咲きの花です。
昨日の続きです。
大家さんご家族の長男のことは
昨日も触れましたが、
精神疾患があり(躁うつ病)、
アップダウンがあるということ。
そして、ひどい時の様子も
大家さんご夫妻から聞いたこともありましたが、
全く問題はありませんでした。
大家さんご夫妻はよく旅行に出ていましたし、
息子さんが留守番をしたり、
家に泊まったりということはしょっちゅうでした。
彼は、いたって穏やかで、
大人しく。
気分が上がっている時は
普通にお喋りもしました。
そして奥さんがパーティーを開く時に
彼も手伝いでその場にいましたし、
奥さんのお友達も彼のことを良く知っていて、
気軽に話をしていました。
彼はアートスクールに行くはずが、
行き始めてすぐに精神のバランスを崩したそう。
奥さんが「これは彼が描いたのよ」と
息子さんの作品が家に幾つも飾ってあって。
見せてくれることがありました。
私の印象ですが、
精神疾患という言葉は
この国では日本で言うところよりも
もっと幅広く使っている感じがします。
慢性的なものだけでなく、
短期間、精神のバランスを崩した時も含めて。
どんな人でも何かの拍子に
精神が病むことがあるのは当たり前という
認識が広くあるような感じです。
精神疾患や障害がある人達についての
眼差しや理解。
理解をしていなくても
理解しようとする、
受け入れようとする姿勢を感じ、
懐の深さを感じます。
障害のある兄が
この国で暮らした方がずっと居心地がいいだろうなあと
思うことがしばしばあります。
この長男の方は私と同じ年でした。
大家さんご夫妻はうちの母と同じくらいの年齢。
うちの父がちょっと上で、
言ってしまえば親といっても
おかしくないくらいの年齢。
下の二人の娘さんも
そんなに私と年は変わらない、同世代。
すぐ下の娘さんも側に住んでいて、
当時英語学校の先生を。
後に彼女はセカンダリー・スクールの
先生になりましたが、
教えることと学ぶことが好きだったものの、
学校で働く大変さに音を上げて。
その後セラピストの勉強を
始める予定だと聞きました。
一番下の娘さんも近くのフラットに
一人暮らしを。
彼女はデザインを学び、
有名なアートスクールを出て。
女王陛下の戴冠50周年の時(2002年)の
パレードの時の衣装(周りの人達)のデザインか
何かを手がけたという話を
奥さんから聞いたことがあります。
でもその後、挫折して。。。と。
フワリとした夢見がちな、
リラックスしたスタイルの彼女とは
何度か話をしたことがあります。
私が住み始めてから数ヵ月後に
彼女が妊娠したことが発覚。
その告白に奥さんが
ショックを受けて叫んでいる。
まさに瞬間、当時付き合っていた主人が
私に会いに来て、ドアの前で
話を漏れ聞いてしまったそう。
あとで奥さんからも
詳しくは聞いたのですが、
相手が問題で、
親子の縁を切る切らないということに
発展しそうでしたが・・・。
子供には罪はないということで、
受け入れることに。
相手は軽犯罪を繰り返してという男性でした。
そしてその兄弟か、同じ人だったか、
その辺りは記憶が定かではないのですが、
彼女のお姉さんも交際をしていたことがあったとかで
(いずれにしても姉妹で昔同じ人を取り合ったことがある)、
姉妹間の複雑な関係もあったようです。
写真は彼女とその赤ちゃん。
お父さんが黒人の方で、
その血がかなり濃く出て、
お人形さんみたいに可愛い女の子。
シングルマザーとなった彼女には
区がすぐに住むフラットも用意してくれるあたり、
この国はすごいなあと思いました。
「子供が健康に育つ権利」。
子供は路頭に迷わせないという
ポリシーをまずは優先します。
ご両親の家にはたくさん部屋もあって、
住めなくはないのです。
もちろん、間借りをしていた私や
他の住人を出せばの話ですが。
多分、日本ではあり得ない話だなあと思いました。