残念ながら、我が家の庭ではなく、近くの園芸店の花達。
パッと鮮やかなピンクが綺麗なエキナセア(Echinacea) 。
ムラサキバレンギクと呼ぶようですね。
周辺の色がこっくりとした黄色、
中心の色が渋みのある赤の華やかな
ガイラルディア(Gaillardia、'Sun Flare')。
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2003年4月の半ばから住み始めた家は、
誰かに説明する時には、
北ロンドンのKentish Town(ケンティッシュ・タウン)や
Highgate(ハイゲート)の辺りというふうに
言うようにしていました。
最初にこの家の最上階である
3階の1部屋を借りて住んだ時期。
その後同じ家のベースメントフラットに
主人と2人で住み、
結局、2011年8月の初めまで、
計8年ちょっと住みました。
家は1867年に建てられた
ヴィクトリアン・ハウス。
先日、写真をお見せしましたが、
外観はとても素敵です。
ただし、事実はというと
ヴィクトリア時代、ビルダー達が
手っ取り早くお金を得るために、
立地条件としては
よくないということが
分かっていながらも。
同じスタイルの家を
一気に建てたエリアだということ。
大家さんからもそう聞きましたし、
地元の歴史の本を読んでも
書いてあります。
この家がある場所は、
River Fleet(フリート川)という
地下河川の上に建てられた家が並ぶ通り。
本によると今でも雨がたくさん降ると
家の地下の床の板を外してみると
その下に地下水が上がってくるのが
見えるそうです。
坂の上の方にある家は
まだいいのでしょうけれども、
私が住んでいたのは坂の下の方でした。
そのせいか、
家の構造の欠陥は
すぐ分かりました。
家の階段を上がり始めると
床が真っ直ぐではないことが分かります。
そして、私の3階の部屋に着くと
それは顕著になります。
床が少し斜めになっているのが
目で見てすぐ分かります。
ボールを置くとゆっくりと転がる。
木の骨組みなので、
恐らく木が湿気を吸っていたのだと思います。
それでも100年以上倒れずに
建っているのには驚きます。
当然壁が繋がっている
片一方のお家も同じことが
起きているはずです。
この辺りの家は
そんな構造的な欠陥があろうが
驚く程高いです。
別の機会に説明しますが、
ここは今やとてもファッショナブルなエリアで、
著名人もたくさん住むエリア。
ロンドンの中心にも近いですし、
Hampstead(ハムステッド)、
Highgate(ハイゲート)という文化的なエリア。
Hampstead Heath
(ハムステッド・ヒース)にも囲まれて、
自然も豊かです。
私達が住んでいた時は
その恩恵にもたっぷりと浴しました。