Bank Holidayのお休みの月曜日と昨日の二日間、しっかり雨が降りました。


昨日、初めて家の中にいて、朝、寒いなあと思いました。ひざ掛けを出そうかなあとまで。


「ああ、もう否応無しに秋なんだなあ」と。


秋は好きですが、だんだん日照時間が短くなるのを思うと太陽の光をもっと浴びたいという気持ちが出てきます。


暑い夏の日本ですと秋になるとちょっとホッとする感じなのでしょうけれども。。。


今日は朝から久しぶりに晴れ間が出て、それだけで気分が違いました。


写真は我が家の庭のシャルドネ・グレープ(らしいです)。もちろんこのイギリスの気候では温室ではないと熟しません。


この気候でも大丈夫な葡萄の種類、そして場所(丘に囲まれて、ブドウ畑が寒い風に晒されない場所)を選ぶ必要がありますね。


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数ヶ月前のある土曜日、主人と前から気になっていたカフェに入ってみました。


そして、イタリアンデリのカフェ(南イタリアのカラブリア出身のオーナー)であることが分かりました。


小さなカフェにイタリア人の男性のオーナーが一人、カウンターにチャバッタに挟むシンプルな食材(イタリアからの珍しいものも)やスィーツが並び、思ったよりも良さそうな感じ。


コーヒーもこだわりがあって、美味しい。


その日から毎週のように土曜日はこのカフェに通っています。


オーナーとも親しくなり、彼の個人的なことも色々と分かってきました。


イギリス人(4分の1ポルトガルの血が入っているそう)のパートナーとの間に5歳の息子がいること。


パートナーの女性が手伝いに来ることもあり、クリクリパーマの可愛い息子さんにも最近会うことができました。


彼の故郷のカラブリアの話、家族の話、イタリアの北と南の違い、食べ物、ワイン、本。。。等の話もして、今ではすっかり私達も常連客です。


また彼とだけでなく、地元のお客さんとも時々話をするように。


後で気が付いたのですが、ここにやってくるのはほぼ常連の地元のお客さんばかり。住宅街の近くにあるので、たまたま通って入る人がいても、主には地元の人達が行くというような立地条件もあってだと思います。


私達にとっては地元ではなく、我が家から車で15分ぐらいかかります。


このカフェのオーナーに先月、「日本語を教えている女性がお客さんでいるんだけど、君のことを話したら興味あるみたいだったよ」と言われて、「じゃあ、彼女の連絡先を聞いてもらってもいい?」とお願いしました。


次の週に彼は「はい、これ彼女の連絡先」とその女性の名刺をくれました。


勝手に日本人の女性かと思っていましたら、イギリス人の女性の名前が。。。


オーナーからとっても感じのよい女性で、ご主人もいい方で、素敵なカップルだよと聞きました。


メールを早速出して、彼女と会う約束をしたのは先週の土曜日のこと。


静かな、そしてカフェのオーナーの言葉通り、素敵な女性で、主人も交えて、3人で1時間以上カフェで話をしました。


私立のカトリックの女子校で日本語を教えていて(その前は日本の航空会社や銀行でも働いたことがあったそう)この夏に退職したそう。


日本にも何度も行った事があり、習字を毎週習っていたり、日本の文化にも並々ならぬ関心があることも伝わってきました。


私にとっては、日本の文化にある程度馴染みのあるイギリス人から見た日本人、日本はどういうふうに映るのかというのを聞くのも面白い体験でした。


我が家の主人も彼女と似たような立場なので、やはり似たような思いを持っているのだなあと。


日本のいいところもたくさん知っているけど、イギリス人からすると「なぜここまでまだ古いのか?閉鎖的なところが。。。」と驚くことがたくさんあるということ。


「行っても長くは滞在できないから、短い間はいい所取りばかりして、楽しかったと思うけど、実際暮らすとなるとそんなに楽じゃないだろうなあと思う」と言われました。


彼女がイギリスの日本企業で見た国際社会からすると遅れた文化や態度等を知っているので、「Love and hate(愛と憎しみ)の関係みたいかなあ」と。


日本のことが大好きで、個人的に付き合う日本人には好感を持っているからなのかもなあと思いました。


また彼女とは近々会うことにしています。


日本語を忘れたくない彼女のためにも次回は日本語でも話をしようと思っています。