先週の週末からお義母さん、一緒に暮らしている二人の義妹が恒例の夏の長いホリデーに出かけています。
その間、訪れる所、泊る場所も移動しながら、この月曜日から昨日まではお義母さんと亡くなったお義父さんの故郷リバプールに滞在していました。
お義父さんは仕事がロンドンだったため、お義母さんが結婚を機にロンドン郊外に移り、それからずっと現在の家に住んでいます。
リバプールにはもう親戚もほとんどなく、連絡を取り合っているのは現在80を超えた、老人ホームに住むお義母さんの従姉妹の娘だけ。
お義母さんはセンチメンタルなタイプではなく、故郷のリバプールはもう過ぎた昔のこととして(大好きな場所ではあったそうですが)戻るつもりはなかったようですが。。。
昨年、思い立って、30何年かぶりにリバプールに行ってみようとお義母さんが言い出して、昨年の夏にそれが実現しました。
お義母さんが思っていた程には昔住んでいたエリアが変わっていなかったことやとにかく人が温かくて居心地がよく、また今年も行きたいということになりました。
私達も誘われたのですが、一番下の義妹と彼女の上の息子が参加したいということで、私達は今回は遠慮しました。
昨日、お義母さんから電話があったところによると、「お天気も最高で、皆、楽しんで、行って良かった」ということでした。
詳しく聞くところによると、リバプールならではの人懐こい人達との温かい触れ合いが心に残った模様。
例えば、お義母さんが昔住んでいた家の辺りを見ようとその場所に行って、通りの人に声をかけると、あれよあれよと近所の人達が寄って来て、話が始ったそうで。。。
もう昔から知っている人のように知らない人達が親切にその通りの話やお義母さんのかつてのご近所さんの消息を教えてくれたり。
はたまたお義母さんが昔住んでいた家に現在住んでいるという男性が「明日は母がいるから、お昼からでしたら、家の中もお見せできますから、ぜひ来てください」と言ってくれたり。
残念ながら、もうリバプールにその時はいないので、叶わないことだったそうですが。。。
「ロンドンよりも人が温かくて、皆フレンドリー」とすっかり一番下の義妹は気に入って、将来はリバプールに移ってもいいとまで言う始末。
友人のRはリバプールの大学に行った(元獣医さん)のですが、今でも「リバプールは第二の故郷」と言います。
「ロンドンじゃなかったら、どこに住む?」と言われたら、「迷わずリバプールと言う」というぐらい、一度住むと大好きになる場所のよう。
彼が好きだった理由も「とにかくどこに行っても、人が話しかけてくれて、フレンドリー」「バス停で待っている間でも、知らない人同士ですぐにお喋りが始る」というのが何とも居心地がいいそう。
以前、働いていたオフィスのイギリス人のマネージャーのパートナーもリバプール出身で、彼のことを彼女曰く「Liverpudlian(リバプール出身者)だから、近所の人のこと、全員名前も顔も知っているのよ。私は全然知らないのに。。。とにかく誰とでも喋って、すぐに親しくなるから」と。
来年はぜひお義母さん達と一緒にリバプールに行きたい、私にとっての憧れの地となっています。
写真は昨年の初夏訪れた、大きなガーデンの中にあるイタリアン・ガーデンです。