時々、単発でお料理の教室に行くことがあります。
もう既に何度か参加した教室なので、以前お会いしたことのある方とそうでない方がいますが、先生がいつも自己紹介の時間を設けてくださいます。
この自己紹介がとても興味深いのです。
これまでを振り返ってみますと、最初に話される方が何を話されるかがその日の自己紹介の方向性を決めるキーになるようです。ざっくりと2つのタイプに分けられます。
当たり障りのない事柄だけを話した場合。例えば、名前とどこから来ましたといったようなことだけ。そうするとその後に続く方もそれに習って、手短かにお話され、あっと言う間に全員の自己紹介が済んでしまいます。
それに対して、イギリスに住んで何年、どういうきっかけで来たのか、ご自身の趣味やご家族の話、イギリスの暮らしについてなど等、個人的な要素を含むお話をされた場合。
この場合は前者とはっきりとした違いが見られます。
他の方も同様に個人的な話をされるだけではなく、その場で質問が飛び出したりして、コミュニケーションが始って、場も活気に満ちてきます。
個人的な話って、些細なことでも話題を提供するきっかけになり、コミュニケーションの一番のツールですね。
面白いと思うのは、日本人はついつい「空気を読む」というのが習慣になっていて、最初に習えというふうになりがちだということ。
そして、個人的な事柄については本当は興味があるのに、誰かが口火を切らないと自分から言うのを躊躇してしまうということ。
私自身オープンになりたいと思いながら、ついついその場の雰囲気を読んで、自分の話すことを選んでしまいます。
せっかくこうしてご縁があっても、お互いのことを知り合うチャンスを逃すのはもったいない。そう最近は思うようになったので、小さなことでも個人的な話をするように心がけています。
コミュニケーションは相互作用。私がオープンになるとそれと同時に相手もオープンになってくれますね。