2018.9.2


これが振り返りblog最後の投稿。

この投稿まで随分と、

時間がかかってしまいました。


仕事を始めて忙しくて書けなかった時もあるけれど、大切すぎた思い出なのだと

そんな感じです。


2018.9.2

朝 


変な呼吸音で 目が覚めました。

ん?


主人の介護ベッドの足元にT字でお布団敷いて寝ていた私は飛び起きて

主人を見ました。


目を開けて

苦しそうに まるで喉が詰まったような症状。

驚きすぎて、すぐに上半身を抱き上げ

どうしたの、苦しいの

と問いかけ、 抱き上げながら電動のスイッチでベッドのヘッドを上げて。

毛布を枕にして そしたら少し呼吸できて。


救急車よぶね!


、、救急車、よばなくて、いい。


だめだよだってこれは大変な事だよ。

りんごちゃんがいるから大丈夫だからね。


りんごちゃんがいてくれてよかった


ぅん大丈夫だから。


119番 主人の現状を伝える。

引っ越して8ヶ月

住所を伝える時 頭が空っぽになっちゃって

フリーズしちゃって。

そしたら 主人が 大きな声で

番地と部屋番号を言ってくれたんです。


電話先の救急隊員が ご主人喋れるんですね、って

ち、ちがうんです。失語症ですけどいまは助けてくれました。と伝えたりして。


主人を気にしながら玄関ドアを開け放して

病院へ行く準備を軽くしている間に

救急車がきて、主人の状態を見てくれました。


Tさん聞こえますか

、、きこえます

頭痛いですか?

、、、あたま痛い


救急隊の方に一応 失語症の反応として相手の話を繰り返してしまう事がある旨を伝えました。


ごめんね、ほんとに痛かったんだよね


そのままタンカに乗せられて救急車へ。

私は戸締りをして追いかけるように救急車へ。


主人は 呼吸おだやかに落ち着いた様子でした。安心したのかな? って、思いました。

救急隊の方が いつも通われてる市民病院だと処置が間に合わない可能性があります。大きな病院への搬送でもよろしいでしょうか?


お願い致します。


奥さん、ご主人にたくさん話しかけてて下さい。


はい!ずっと話しかけてました。


ご主人いつもこんな感じですか?


え?


一点を見て反応が無い感じなので


(状況把握できず)


総合病院へついて、

待合室で待つ様にいわれました。


その時、私が思っていた事は

最悪の場合、歩けなくなっても、会話ができなくなっても、でもどうにかなる。大丈夫、頑張ろう。できる。


途中、救急隊の方だったか、看護師さんだったかな、延命処置の希望を聞いて下さって、お願い致しますと即答しました。


暫くすると、中へどうぞ

と言われて なかへ。


機械に繋がれて、穏やかに呼吸している主人がいました。 45人並んで立っている看護師さんに 主人は眠っているのですね?

と聞いたら、詳しい事はDr.から。

と言われて ふ〜ん って言いながら主人の顔をみてほっ

会いたかった。


Dr.がいらっしゃって

手にタブレットをもって説明してくださいました。


ご主人は脳出血を起こしていました。

血液をサラサラにする薬を服用していた事もあって急激に脳を圧迫して、この様に左脳が右脳を押し潰すほどで 手術は危険と判断致しました。幸いTさんは今全く痛みを感じていません。このように叩いても(主人の胸辺りを拳で叩く)  


(痛みをかんじるかどうかじゃなくて主人を叩いたりしちゃだめだよとおもって つい、あっって言った)


脳出血は脳幹にまで及んでいて

Tさんはあと短くて23時間、長くて6時間くらいかけて呼吸が止まります

幸い痛みを感じていないので

このまま終わらせてあげませんか?


え、主人はもう目が覚めないんですか?


そうです。


どうしても、なにやってもですか?


そうです。


それどういうことですか、もう会えないなんて思ってなかったから


とか何か言ったとおもいます。それでもDr.の案に賛成するしか選択肢なかったです。


それから個室に移動して 絡まる痰を吸い取る為に看護師さんが気持ちよく何度も対応してくださいました。Dr.の言った通り数時間かけて ゆっくり 呼吸が難しくなっていって 主人はなんと、亡くなってしまったのです。


主人の家族も来て 主人の友人も、主人の息子もきてくれました。みんなで脚をさすったり話しかけて きっと ずっと聴こえていたとおもっています。 


なんといっても、

主人が私に最後に言葉にしてくれた

おうちで、


りんごちゃんが居てくれてよかった


この言葉で今日わたしは生きているとおもいます。最後まで優しくしてくれてありがとう。


拙いblogでしたが

読んで共感してくださった方たち

ありがとうございました。

病気で闘う人達に今日、

悲しい事が一つでもありませんように。