千葉県さんにお招きいただき、千葉県庁本庁舎20F スカイレストラン「黎明」で行われた、”千葉県主催「房総ジビエフェア2018冬」メニューお披露目プレス発表会”の取材に参加しました。
大好きなジビエ!
まずは「ジビエ」とは・・・
ジビエはフランス語で”gibier”。狩猟で捕獲した野生鳥獣のお肉を指します。
たとえばイノシシ、鹿、熊、キジ、鴨、うさぎ、鳩といったところ。
ジビエはブームも来ていて、私も好きでよく食べに行っていますが確かにお店も増えてきました。
ちなみになじみがないと思われがちな日本でも、古来から野生鳥獣は食べられていますよ。
イノシシのお肉を”ぼたん”、鹿を”もみじ”、馬を”さくら”と呼ぶのは、獣肉がタブーとされていた時代の隠語だったようですね。(花札からかと思ってましたw)
ジビエがマイナーであった由縁は、一般的に味にクセがあると思われがちな点でしょう。
口にする野生のエサや環境、そしてもちろん食べる前処理の難しさが味わいのクセに大きく関係してきます。
素早く処置し適切な解体をし、加熱がしっかり行き届いたジビエは肉肉しく風味豊かでジューシー。
また自然の中で生き抜いてきた個なので、栄養価が高いのが魅力です。
たとえばイノシシならコラーゲン、ビタミンB群が豊富、鹿は脂質が少なくヘルシーで鉄分やカルシウムがたっぷり含まれています。
ワインやビールなどアルコールとの相性がいいこともソソりますね♡
滋味深いジビエをおいしくカシコく摂れば、食に新しい発見が生まれると思いますよ!
千葉県でなぜジビエ?
千葉の房総半島には野生のイノシシ、シカが数多く生息しているのだとか!
野山に棲むそれらの動物は農家の畑を荒らす煙たがられる存在です。
年々増えている被害は、駆除する機会の減少と増加している放置した農地が野生動物たちの隠れ家の温床と化しているからで、平成27年度で3億9200万円と甚大な被害額に上ってしまっています。
一年に県内でそんな被害があれば、きっと千葉県としても頭が痛い問題ですよね・・・
そこで対策の一環としてそれらの害獣を「房総ジビエ」と名付けておいしくいただき、新たな千葉県の食材として消費する取り組みに県と飲食店を挙げて力を入れているところだそうです。今年は47店舗が参加し1/26から約一か月間にわたり千葉県内で展開します。
フェアが始まった2016年夏には39店舗だった参加レストランも今や47店舗に!
ジビエ発祥のフレンチはもちろん、イタリアン、和食、とアレンジに長けたお店の中から代表的な5店舗が発表会に集結し、自慢のジビエ料理の試食をふるまっていただきました!
「おいしいものを食べに行こう! 背景には農家と有害鳥獣、産業、人間が関わりあいます。駆除したものをせめておいしく食べて活性化にも一役買ったら!」
千葉県・滝川副知事のご挨拶のあと、各店舗さんのメニュー紹介と副知事の試食タイムです。
滝川副知事の試食タイム!
試食したお店に向けて、「どれも特色があっておいしい。素材を食べてもらいたいという気持ちがこもったメニューですね。奇をてらわず定番なおいしさなので、誰にでも受け入れられそう。千葉のご当地メニューになりそう!」とコメントされていらっしゃいました。
この滝川さんという副知事さんが終始笑顔でおいしそうにお食べになる!
こんなにおいしそうに食べられたら、試食の期待値がボルテージ上がるわ~♡
チーバくも「房総ジビエ」に太鼓判!
<実施概要> 「房総ジビエフェア2018冬」
開催期間 : 2018年1月26日(金)~2月25日(日)
参加店舗数: 47店舗
URL : http://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/fairsankaten.html
主催 : 千葉県
参加者が試食したお料理のご紹介♪
ビストロ コマ「君津産猪のテリーヌ」
6、7年前から君津のイノシシを使った料理を提供しているこちらのお店には、ジビエ好きが集まるそう。
業者の処理が丁寧なこと、解体処理も専門のセラーで血抜きなどしっかりすることが、素材そのものを楽しめるテリーヌができあがるコツ。
テリーヌはブランデーや鶏の白レバーなど使い、ココットに入れて低温でゆっくり火入れするそうですよ! とろける舌ざわりでした!
ビストロ コマ
船橋市本町4-38-22 山口ビル102
047-424-8589
ランチ 11時30分~15時00分、ディナー 17時30分~23時00分/金曜日・土曜日・祝前日 17時00分~24時00分
管理栄養士のビストロEIZEN「高タンパク&低脂肪!鉄分豊富な鹿肉と数種類のベリーソース」
管理栄養士が作る料理ということで、鹿肉のローストですが塩分は2g以下と減塩につとめているのだとか。さらには甘酒に漬けることで臭みをなくし、酵素で柔らかく仕上がった鹿肉です♡
脂質の代謝を助けるとあって私も大好きな鹿!
副知事のコメントは「筋もなく噛むとすっと切れ、鹿の肉らしさを感じられるリッチな味。ピンクペッパーと赤身のお肉のグラデーションもきれい。栄養も豊富でメタボなおじさんにもいいのではないでしょうか(笑)!」とのことです。
管理栄養士のビストロEIZEN
流山市加6丁目1560-1
04-7103-8853
ランチ 11時00分または13時00分~※要予約
BAR HOP「猪の黒ビール煮込み~ドルチェフォルテ風~」
猪肉を黒ビールで煮たもの。貴族が臭みを消すためにワインで煮たメニューをビール屋さんでもある同店がアレンジし、黒ビール、オレンジピール、ドライフルーツ、スパイスなどを駆使してチョコレートのような深みのある味わいと柔らかさを出したもの。
BAR HOP
船橋市本町5-6-19 コンパル31 1F
047-460-5660
火曜日~木曜日 17時00分~25時00分/金曜日・土曜日 17時00分~26時00分/日曜日 17時00分~23時00分
インド・スリランカレストラン サマナラ「ワイルド・ポーク(ボア)」
こちらはインドレストラン。地域で駆除に力を入れている、市原で捕獲された猪を使ったカレーだそう。スリランカでも猪のカレーは人気が高いのですって。
癖がないとは言えないイノシシですが、調合したスパイスでじっくり煮込み自然を楽しめる味わいに。
スライスしたショウガがアクセントで、このカレーにショウガは自宅でもやってみたいおいしさ!
「イノシシの赤身がもっちりしてて肉の醍醐味を感じられる」と福知事も絶賛。
インド・スリランカレストラン サマナラ
市原市五井2536-4
0436-21-6121
平日・祝日 ランチ 11時30分~14時30分/ディナー 17時30分~21時30分
土曜日・日曜日 11時30分~21時30分
居酒屋 りある「房総イノシシのすき鍋」
君津産の猪を使ったお鍋。お店の自家製のだしにはイノシシの脂の味もちゃんと感じます。
副知事いわく、「ワイルドな噛み応えと脂身と赤身を同時に楽しめる」とのこと。
このすき鍋が奥深くて癖になるおいしさ! 猪肉も確かに硬めなのですが、だからこそ旨味もダイレクトに舌に感じられるしなにしろイノシシの脂が甘いの! おいしい^^
居酒屋 りある
市原市五井中央西2-11-14
0436-22-7442
ディナー 17時00分~24時00分
以上バラエティに富んだ主力メニューをいただいてみましたが、房総ジビエはくさみやクセがなくジビエ入門編ともいえる食べやすい仕上がりです。
抵抗なくいただける一皿なので、きっと通の人もジビエ初めてさんも楽しめると思います^^
他にも参加店舗は千葉県内45店、東京都内に2店舗。メニュー数は83種と多岐にわたりますよ~!
参加店舗 https://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/fairsankaten.html
フェア参加店では、県産品のプレゼントキャンペーンも受け付けていますので、こちらもチェックしてみてね!
提供店舗はこののぼりが目印!
ジビエ好きな私は「房総ジビエグルメツアー」を企画して、気持ち的にはすぐにでも出かけたい!!
おいしいジビエには丹波まで行かないと出会えないと思っていたけど、東京から近い千葉で食べられるなんてうれしいですよね。
さらに受講料が無料だという「千葉県野生鳥獣肉処理衛生管理講習会」があるというので、ジビエの知識や衛生法の法規について学びたくて本気で行こうか迷い中・・・
(気になる人一緒に行きません?)
目が離せない「房総ジビエ2018冬」。
房総まで暴走しちゃう?