ほしいもの聖地を巡る☆「ほしいも魅力発信の旅」ブロガー・メディアツアーに参加してきました!

(ツアーの一日のダイジェストは>>>こちら)

 

 

子どもがほしいもが大好きで、よくおやつに買ってくるのですが「意外とお高めだなあ」という印象があったほしいも。

けれども一度生産過程に触れて、こんなに手がかかりていねいに時間をかけて出来上がっていくことが分かればなるほど納得です。

世の中には、そのしくみや本質を知らないから安直にいいと気づいていなかったものがたくさんあります。

そういった「え、それってそうだったの?」と知るきっかけに出会えてうれしいです。

 

「幸田商店」ほしいも工場見学

 

 

 

今回のメインともいえるのが、老舗のほしいも業者「幸田商店」さんのほしいも工場見学でした。

 

 

社長さんにご説明&ご案内いただきました^^

5年ほど前に新しくされたという工場はとってもきれい。幸田商店さんではほとんどの行程を手作業でなさっているそうですよ。

 

 

”健康と食の豊かさを届けよう”と地域と共に生き、地域に貢献する企業理念をもって昭和23年に設立、33年にほしいもの集荷、販売を始めて49年に株式会社にしたのだとか。 

従業員は135名いらっしゃるそうです。

 

 

取り扱い商品は、ほしいも・やきいもといったいも類、アーモンドやくるみ、青汁と組み合わせた機能性きなこ、乾燥野菜、粉類、豆類、加工スイーツなど。

 

 

幸田商店さんでお土産に頂いた「海風ほしいも」と「黒ごまアーモンドきなこ」。

「海風ほしいも」は”茨城おみやげ大賞2016”で最高金賞を受賞したヒット商品!

 

 

経営の主だったほしいもの生産行程は、まず4月から10月までかけて丁寧にさつまいもを育て収穫することから。

 

 

掘る時期は10月から11月。まさにこのときに来訪したのでした^^

 

 

収穫後はすぐに調理せず、寝かせたさつまいもは糖度が増しおいしくなるので、12~13℃に保たれた貯蔵庫で貯蔵されるそうです。

 

 

こちらの映像がいも洗い機。

 

 

サイズ別に洗いながら分別するのですが、アナログな感じですね!

 

 

こちらがその実物。

わかりますかね? 右から入ったさつまいもは、洗われながら斜めになったオリを転がっていきますが、その際に柵の間隔がちがう中を転がるので大きさ順に小→大のかごに落ちていく仕組みです。

 

 

大きさ別なら蒸かす時間も同じでいいですものね!

そのさつまいもを90℃~100℃で60分~90分かけてじっくりと蒸かします。

 

 

おいしいほしいものコツの一つは、このふかし方。

品種やさつまいもの状態、収穫前日のお天気などで温度や時間をいかに調節するかにかかっているのですって。

蒸かしたおいもの具合は串を刺して確認し、皮はアツアツのうちに熟練したスタッフたちによって一つ一つ手で剥かれます。

 

 

写真はふかしたお芋の皮をひたすら剥いていく作業。

 

 

その量はなんと一日に約2.5トン以上。熱さに耐えるため手袋は二重にして手早く作業されるそうですよ。

剥き終わったさつまいもはいったん冷まされ、スライスする流れです。

 

 

蒸した芋を均一の厚みにカットするのはこのピアノ線! 専用のスライス器がこれです。

ベルトコンベアーで機械の包丁とかで切るのだろうなと勝手に考えていた私はびっくり(驚)!

ちなみに「丸干し」と呼ばれるほしいもの場合はスライスせずにそのまま干すそうです。

 

 

無添加無着色。天然のままのさつまいもで作るほしいもは食物繊維、ビタミン、カルシウムなどが豊富な自然派おやつです。

裁断直後のほしいもは黄金色でやわらかくてふっくら。

 

 

これを干し網のケースの中に手作業で一枚ずつ広げて・・・

 

 

太陽と風の吹く工場の屋上で約一週間かけてゆっくりと乾燥していきます。

天日干しのようすも見せていただきました。

 

 

ひたちなかの海風が運ぶほしいもの甘さ。

始め13度程度の糖度だった生芋はふかすと20度、そして天日で干されることで水分が抜け、60度にまで甘さを増します。

 

 

調味料の甘さではなく、でんぷんが変化した麦芽糖の自然な甘さなのです。

 

 

幸田商店

 

 

 

ほしいも学校

ひたちなか商工会議所