東京カメラガールズ×TEPCO「川崎火力発電所・特別撮影ツアー」のレポートを自分の備忘録のためにも書いておこうと思います。

専門パーツの名称など記載間違いも多々あるかと思いますが、ご指摘くだされば都度訂正しますので、教えてくださいませm(_ _)m

 

 

川崎駅で集合し、タクシーに乗りあい東京電力フュエル&パワーの「川崎火力発電所」へ!

 

 

こちらは今回カメラを愛する女子たちの活動「東京カメラガールズ」とのコラボレーション企画となりまして、特別見学コースになります。

普段は一般見学はありますが、稼働中の発電施設ですので全面公開はされていませんのでご注意ください。

アクセスとしては駅は川崎駅が最寄り駅。

詳細住所は、神奈川県川崎市川崎区千鳥町5-1です。

 

 

敷地面積は約28万m²、広いです!

まずはオフィスとも言うべき事務本館の一室で、川崎火力発電所のなりたちをわかりやすくまとめたビデオを視聴、本日のツアーが特殊であることから安全に配慮した注意事項などのお話しがありました。

 

 

つづいてカメラ講座として、関西を中心に活動されていらっしゃる工場写真家Mitsu(@mitsut830)さんの工場撮影の基本ノウハウを教わる講座がありました。

 

 

実際に見学中も一緒に同行してくださり、現場アドバイスがもらえて勉強になりました~キラキラ

 

 

実際に稼動している火力発電所ですので、ヘルメット着用で入念な注意を払って。

TEPCO広報さん(@tepco.official)がていねいに案内してくれて、楽しませてくれるスポットをめぐりました。

 

 

東京電力最大の石炭火力として誕生したこの川崎火力発電所は、首都圏の高度経済成長を支えてきました。
その後、燃料は時代背景を追って石炭から二酸化炭素を約30%減らした、より環境に配慮したナフサに変更。
さらに昭和後期には煤塵のないLNGへと転換を図ったのだそうです。

私たちの生活になくてはならない電気ですが、改めて考えたことってありませんよね。

どうやって作られ、どうやって運ばれているのか、基本のお話しを聞き身近なのに遠い存在の電気に、今回カメラをきっかけに触れるいい機会になりました。

 

 

会議室から移動。タービン本館にて、タービン建屋をまずは見学。

 

 

タービンとは回転式の原動機のこと。事務所前にも見本がありましたが、蒸気で高速回転するこんなねじのような大きな回転軸です。

 

 

タービン建屋は広くて天井が高く、JALの格納庫みたいな感じを受けました。

 

 

ここが自分的には驚くほど萌えない💦 

 

 

倉庫萌えではなかったようで、自分が何に反応するかってそこに立ってみないとわからないものですねぇ^^;

 

 

 

ちなみにこのグレーの箱の中には発電機の主軸が入っているようです。

 

 

建屋の連結した通路を行き屋上へと進みます。

 

 

足場はこの通り細く高さもあり、下が透けて見えますので、高所恐怖症の人は工場見学は厳しい世界かも・・・

 

 

(私は高所ほど萌えるタイプです)

 

 

排熱回収ボイラーの屋上に到着しました。眺めがいい~!!

 

 

ここでまず撮影タイム。カメラ集まりだとこういった”撮影タイム”が設けられているので本当にうれしい。

 

 

屋上からは周囲の工場地帯が一望!

羽田空港を離発着する飛行機も背景に映り込む萌え萌えポイントで、フォトジェニック。

いいお天気の日だったので、ちょっと工場っぽくないカラッとした出来になりますが、灰色のジャングルが青空にそびえる姿、遠くにかすんで見える富士山にシャッターを切りまくりました。

 

 

制限時間が来たら切り上げて、エレベーターで建屋を降り、変電所エリアへと入ります。

 

 

パイプ、タンク、パイプ、バルブ、パイプ、パイプ、パイプ(笑)。
交差する幾何学模様のようなパイプを見ていると、時間があっという間。

 


まるで迷宮 ―ラビリンス― 。

あとで見たらすんごいシャッター切っていました…軽く1000枚越え(´-ω-`)

 

 

みなさんも散り散りになって撮影に熱中。

 

 

計器もたくさん。どれもきれいな盤面なことにビックリすると同時に、細かな点検のなせることなのだろうと思われました。
安全を掲げたポスターや注意書き、啓発メモを目にする度に当たり前を当たり前にせず、念には念を入れてこそ基準が満たされる業種の背中を垣間見ます。

 

 

各業態の工場見学に多々参加しますが、川崎火力発電所が実際に稼動している発電所とはいえ敷地内、設備内がとてもクリーンで清掃が行き届いていることに驚きました。
 

 

この日歩いた通路にはごみ一つ落ちていないのです。

 


徹底した管理下に置かれているんだなとしみじみ感じました。

 

 

みんなで歩いて次は非公開の煙突へ。

ちなみにここは「煙突通り」という名前なんですって^^ かわいい。

 

 

現在の燃料であるLNGは、対岸の東扇島火力発電所に併設されたLNG基地から太いパイプラインでここまで供給されているそうです。

 

 

時間が足らないな~って、「撮りたいところがあり過ぎます。これがリハーサルだったら良かったのに!」と言ったら、そのコメントをネットニュースに使っていただいてました(笑)。

いやホント、ロケハンだったらよかったのに。

エレベーターが来る数十秒までもが惜しくって、「まだ来ていないから撮ってていいよ」と言われて全員がクモの子を散らしたようにまた撮影に。

名残惜しかったです。

 

 

川崎火力発電所では現在、1500℃級コンバインドサイクル発電「MACC」と1600℃級コンバインドサイクル発電「MACCⅡ」といった世界最大級のMACC発電システムを採用。

ガスタービンと蒸気タービンの組み合わせによって、世界最高水準の熱効率を叶えた、最新鋭の火力発電所となったのだとか。

数字で見るとちょっとわかりづらいですが、東京電力の火力発電全体の平均熱効率が1%向上すると、CO2排出量は年間約190万トンも削減されるんですって。

 

 

2本のそびえる煙突が最後のスポット。

陽は斜陽となりますます映える工場に誰もが無口になってきました。

どこも清掃が行き届いていると思っていた施設内でしたが、発電所の中でここだけが足もとにすごい砂塵が積もっていて、着ていたコートもついたジーンズの膝も手すりを持った手も真っ白に染まりました。

それだけここは非公開でふだんは人が絶対に入らない場所なんだと。肌でしっかり感じました。

 

 

全面協力でご案内いただいた東京電力広報チームのみなさんに感謝いたします。

貴重な機会を下さったカメラガールズさん、ありがとうございました。

TEPCO公式インスタグラム(@tepco.official)では、今回の川崎火力発電所だけでなくMitsu先生撮影PICも含め、フォトジェニックな工場写真が多数公開されていますので、是非フォロー&チェックしてみてください^^

 

 

東京電力

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