忘年会シーズンに突入、私も二回めの忘年会をしてきました。
場所は神田駅からすぐのビルの地下。
幹事さんのおすすめのお店の3号店になるとのこと。だけどはっきり言って、入口から控えめで私は数回素通りしてから戻って見つけたお店でした^^;
神田の日本酒専門居酒屋との「KOKORI」の支店、「蔵 KOKORI」。
和の肴に日本のお酒が揃う、隠れ家的な居酒屋さん。
和食の味付けの醍醐味、作り手の手仕事、ちょっとした薬味の妙に気づく人たちといっしょに食べる楽しみを味わえました。
まだぎりぎり秋の味覚を楽しめる!
11月のメニューはどれも気になるものばかり。
まずはお通し三品。
しっかりと味の沁み込みを待った牛すじの煮込み、春菊と生きくらげのごま和え。
おすましは沢煮椀。豚肉の脂と野菜の千切りのお椀です。
こちらではお出汁は本枯れ節と天然の利尻昆布で毎日ていねいに取っているそうで、下ごしらえの手を抜かないことが真っ直ぐに味に表れている料理たち。
野菜の均一な刻み、こしょうの挽きたてのあの香り、お通しから”きほんのき”を教わるような正統派です。
すごいな・・・。ここ居酒屋さんですよね?
日本酒に長けたお店ということでここは日本酒でしょう!とも思ったのですが、日本酒をキュッとやるにはちょっと最近胃がしくしくしていたのと、珍しく日本ワインの取り揃えのみラインナップしていると聞いて、ベリーAを使った飲みやすいものがいいとリクエスト。
行ってきたばかりの都城にあるワイナリーのSHINMOEでスタートすることになりました^^
フルーティーで渋さよりも甘さが心地いい赤です。
グラスを持たない右手のおつまみは、11月のおすすめの中から塩炒り銀杏。
やはり季節限定に弱いおんな。
旬の食材の持つ「今を生きてます」という地力に惹かれますね。
なにやらもくもくすごいお皿が。
その場で燻製ポテトサラダは、薫香をまとって目の前に現れました。
しっとりとしたフレッシュな口あたりのサーモンと、燻製になったポテトの中にはいぶりがっこがかくれんぼ。
開かないとわからないそこ!そこにまで凝るわけですね!
なんというお店・・・好きだなあ♡
天然刺身の盛り合わせ (3人前)
鯵、しめ鯖、黒鯛、鰤、イシガレイ・・・長崎を中心とした鮮魚の競演ですね。
鯵の刺身も背の飾り切りまで手が込んでいます。
ビキビキの鮮度のいいお刺身には白ワインを合わせたくなって、甲州のまるきワイナリーのものをセレクト。
まろやかでこちらもフルーティ。華やかな甘さもあって忘年会や新年会に向いているのでは。
牡蠣の天ぷら
お隣の美女が「牡蠣の天ぷらは珍しいわ。」とチョイス。
かじるとふわっと湯気が。
天ぷらにすると牡蠣の香りがより衣の中にこもって上品な味わいになります。これを海のものは海の藻塩で。もちろん合いますよね。
ちなみにまるきワイナリーは現存する日本最古のワイナリーで、以前に山梨のワイナリー巡りで行ったことがありました。
旅した先のお酒はまた親近感があって飲みたくなりますね。食事も進みます。
自家製焼き味噌
これをひとり終始なめていたわたし(笑)。
酒場放浪記の吉田類さんも太鼓判、信州みそに大葉、アオサの香ばしさが加わり秘伝の調味料
ほんとおいしい。これはおいしい。ずっと舐めながらお酒が飲めます。
このままでも絶品ですが、たぶんおにぎりに塗っても絶品、三元豚にお
こんなふうに味噌焼きやなめろうを舐めながらお酒が飲める大人になったのってしあわせだね。
それを許してくれる飲兵衛メンバーの忘年会は何回あってもいいと思う!
〆に鯛茶漬け。
お願いしたら、お時間40分ほどかかります、とのことでしたが。
んとーに何から何までこちらのお店はこだわりが粋。すごいなあ。
なんでも羽釜で炊き立てを出してくれるんだとおっしゃるのだから、全力で待ちましょう!こちとらごはん星人ですものと待ったわけですね(笑)。
つややかなお米に上品なごま和えの鯛とあられ、あおさ。
お茶は出してくれる前に裏で炒ってくれるのだという。
どこまでもこだわりが効いていて、お店を知ったことがうれしくなるほど・・・
最後の最後になって、お店の名前の由来を聞いてみました。
KOKORIとは「こころ」のこと。方言なんだそうです。
「心づくし」を感じる。そんな素敵なお店でした。
「創作和食 蔵 KOKORI」
東京都千代田区内神田3丁目17-8
03-5207-2611