ひとつメインとなる料理写真を選べと言われると、小一時間悩むレベル。
それくらいお気に入りのチャイニーズレストランに出会いましたよ♡
六本木と店名にはついていますが、若干、麻布十番駅からのほうが近いかな・・・
鳥居坂を越えてすぐの路面店。
各国大使館員の方もリピートされるお店はモダンな店構えです。
まずはそんな大使館の方にご縁のあるサンマリノの微発泡ワイン、サンマリネージ・グリレの小びんで乾杯。
マスカット香が爽やかなカラッとした飲み口で和や海鮮にぴったり!
ちょっと早めのディナーにはこれくらい軽いもので始まるのがいいですね。
蒸し鶏のヨーグルトソース
オードブルとしてまず配膳されたヨーグルトソースがけの蒸し鶏のサラダ。
ヨーグルトソースと聞くと酸味が勝ってそうですが、決してそうではなく、うなぎのたれを薄めたような和風の甘だれ紅油(ホンユー)?が隠し味。
ホテルのコースで出されるお味!と思ったらシェフは元は老舗ホテルの厨房にいらっしゃったのだとか。どのお皿も盛り付けがきれいで完成度が高いのはそれでなのかも。
エビの黄金パウダー炒め
金沙と呼ばれるパン粉を揚げた粉が、ニューカレドニア産のブランド海老”天使の海老”や山芋、オクラ、エリンギにふんだんに振りかけられた面白い一品。
その揚げ粉には、ココナッツパウダーやとうがらし、五香や花椒のような香味が香りとってもエキゾチックなフレーバーに仕上がっていて今までにない味付けでした。
香ばしくてこの黒いプチプチがちょっぴり辛い楽しいアクセントに!
海鮮入り五目野菜煮
炒めたてが湯気を立ちのぼらせながらテーブルに来たとたんに確信しました。これ絶対に自分の好きな味のはずと!
ゴロゴロと入った海鮮に野菜、酢豚と八宝菜の中間のような餡で煮炒められています。あっつあつ!
海鮮由来の旨みがとろ~っとしたソースといっしょに野菜に沁み込んで、また食感もプリップリで噛むごとにおいしさが広がっていく四重奏。
シェフに向かって「おとうさんおいしいです!!」と思わず叫んじゃった逸品。
これはね~嫌いな人はいないと思う。また中華というと濃くなりがちですが、濃すぎない! 絶妙なの!!
和牛ステーキ炒め
中華風ステーキなんだけど、和チャイナと銘打っているだけに味わいは和のなじみ感。
仕入れ具合で変わるという部位は、この日はこだわりの鹿児島A5黒毛和牛のイチボを使い、特有のやわらかさだけでなく弾力も叶えた焼きの火入れが見ためですでにソソル♡
辛抱たまらず厨房で一人鍋を振るうシェフに、給食時間の小学生男子のように「ご飯ちょうだーい!」とお願いしちゃった!
口に含んでもレシピがわからない不思議な魅力のたれには、豆豉(トウチ?)、ニンニクの風味豊か。
これは罪深い、ごはんがススム君!
海老蒸し翡翠餃子
せいろを開けた途端に舞い上がる白い湯気!
ほうれん草で色を付けた皮で作った蒸し餃子が目を奪う、宝石級の輝きの非翠餃子が出てきましたよ✨
この美しいほうれん草の翠玉色はとうもろこし粉のなせるワザとシェフが言っていたかな??
海老と細かく切ったセロリ、キャベツの野菜がみっちり詰まって、でも皮はスベスベだから口どけはなめらかでちゅるんちゅるん。
四川風ピリ辛麻婆豆腐
山椒がところどころ効いた本場四川の麻婆豆腐。これを目当てにこのお店に通う人が多いのだそう!
辛いものが得意ではないけれど、あら不思議。辛さは香料の辛さなので意外と平気にいただけました。
辛いもの好きの友人は、別添えの花椒粉をマシマシにして楽しんでいたよ!
これまたお酒がススム君ですからモチのロンでお酒もおかわり!
豚汁
ここでふっと肩の力が抜けるようなおふくろの味が登場。
シェフのオリジナルレシピ、 合わせ味噌を使った具沢山の豚汁。
芯から温まる、そんな和みのお椀は、表面に脂が浮いている割にぜ~んぜん重くない、逆にさっぱりとしたおだしが胃に沁みいるやさしさ。
うん、この豚汁はやさしさでできているよ。実家を離れて暮らしている田舎がある人には、きっとじんわりと心に効いてくるものがあるはず。
中華に豚汁をいぶかしがるお客さんも多い中、シェフが好きだから出し続けている味には深い納得感があり。
エビ炒飯
パラパラご飯にぷりぷりの大きなエビがうれしい。
さっき和牛ステーキと一緒にご飯茶わんをもらったのをそっと隠して〆のごはんを装うわたし・・・「よく入るね」と友人あんぐり・・・w
ホット杏仁茶
帰ろうかなと思ったところに、渾身のデザートが待ち受けていた!
杏仁豆腐は中華の代表するところの冷製デザート。そんな常識を覆す、初めてのホット杏仁ドリンク!!
杏仁ミルクティーと言えばいいの? とろ~んとした甘さが惹き立つあたたかな杏仁ソースの中には白玉と風味づけのシナモンスパイス。
これはよそでは食べたことがないけど、絶対に間違いなくおいしいやつだ!!
ごま団子。
きれいにまんまるに膨れ上がった揚げたてのごま団子。黄金律でしょう、このごま団子は。
ごま団子ってね、揚げるとたいてい爆発するんですよ。
それをさせないなめらかな白玉粉の仕事が生きてる。手作りでこんなになめらかなごま団子はどこでも食べたことがないです。
どれもおいしい料理だったんだけど、最後の最後までていねいなレシピが生きたできたてを味わえることにうれしさが。
手を抜かない細やかな手仕事は シェフの細やかな性格なのでしょうね。
根菜、きのこ、うまみ餡、ごま、杏仁と まごうことなき好きなもの尽くしのたまらない創作チャイニーズを楽しんだ週末でした。
ランチも気になるし、王様のランチで紹介されたあんかけ焼きそばはもっと気になる。
書きながらまたよだれが出てきたので、とりあえず近くに行く予定がある日をチェックかな・・・(笑)。
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