三連休はDVD三昧。今日は「本能寺ホテル」を見ました。
以下ネタバレ含む、個人的感想です。
まずはあらすじ(公式サイトより)
倉本繭子(綾瀬はるか)は、ふとしたきっかけで京都の路地裏に佇むレトロな宿“本能寺ホテル”に宿泊する事に。なんとそこは戦国時代に繋がる不思議なホテルだった。
一方、時は1582年。天下統一を目前に控えていた織田信長(堤真一)は森蘭丸(濱田岳)ら少数の家臣団と共に京都・本能寺に滞在している。冷酷非道なお館様を前に、戦々恐々とした日々を過ごす家臣たち。
そんな時、見慣れない格好の女(繭子)が一人、寺に迷い込んでくる。その女は、400年後の世界からやってきた現代人。
繭子は自身も訳のわからぬまま、信長と京都の町を見物するなど、交流を深める中で、次第に信長の人間性に惹かれていく。やがて繭子は、1582年の迷い込んだその日が「本能寺の変」が起きる前日である事に気づき・・・。
以前万城目さんとの一件を小耳に挟んでいたり、「有頂天ホテル」と「プリンセストヨトミ」と混同しかけましたが、トラブルのこととか何も考えずまっさらで見ました!
いつもそうなんですが食べるお店でも観光地でも前情報を入れるのがきらい。ブラインドテストと一緒ですね。自分が感じるより先にどうこう気持ちが引っ張られるのがいやです。
なんですが・・・うーん、実際に見てみると「あー」と言いたくなる箇所がちらほら。
だいたい、キャストがかぶり過ぎ。
これは制作側がこの俳優さんに頼めばこういう演技をしてくれるという安心感があるからかと思いますが、それって要は甘え・・・。
大河や「信長協奏曲」や戦国もので見た顔が似た役をする作品が、昨今ほんとに多すぎる! これは声を大にして言いたい。かぶり過ぎだ!
見る側に”こういう性格のキャラクター”と植え付けることも含めると、脚本の説明が要らずはしょっていることは甘えとしか見えません。
戦国×タイムスリップ。
単に奇想天外に思える「本能寺ホテル」に感じるのは、本来きちんと組み立てていくべき骨組みを、配役と往年のパターンの運び方で、表現を楽しているという点。
それはタイムスリップが「時をかける少女」を思わせるカットだったり、BGMが「信長協奏曲」や「仁」みたいな曲を使ってこの場面ではこういう哀愁を、といった印象操作が安易にされてる点?(-_-;)
だからどうしても奇抜でなぜそうなるかの納得がともなわない。
いつもは魅力的に映る綾瀬はるかの天然さも、この作品に関しては裏目に出たとしか思えない空回りさ・・・(笑)。
天下の織田信長も無駄使いとしか思えない(爆)。本能寺の変も何もひねりがない(呆)。
壮大な展開にして、主題のテーマの意外とこじんまり感(女子の自分探しという)。
たぶんこれが一番問題点な気がしますね^^;
だけど一つ、共感した部分があります。
それは主人公の繭子が、現代の道を歩きながら400年前の戦国の世の道とフラッシュバックするシーン。
同じ道を歩き、木々を眺め、川のせせらぎを聞き、そういう時を経ても同じものを見ただろう誰かの呼吸を感じること。
水は変わらない、山は変わらない、朝日は、夕陽は変わらない。
そんな風景に包まれたとき、山城に登ったときなどは歴女ではない私でさえも戦国時代に思いを馳せますから、きっとその空気を肌で感じた者にだけは時を駆けてリンクする瞬間があるんだと思います。
それを言葉や映像で表現するのは難しいけどね💦
関係ないけど、京の町のシーンで「仮面ライダー電王」のシーンと一緒のセットがあって、最後の字幕を見ていたら東映映画村(笑)。
東宝なのに東映でロケするんだ!と素人はびっくりしたというw