お城の石垣が好きである。
石が好きなのもあるけど、下手したら城本体より石垣が好きかもしれない。
天守などなくても石垣でいろいろと想像するのがいい。
運び主の刻印などあったらそれもまたいい。
色が違うのが江戸時代当時のままのものと思われる。
富山城は解体、のち復元されるにあたりもともとの城の姿とは全く違う様相で改築されてしまったようだ。(よくある話。)
黒かったのか。
富山城、黒かったのか?
また、門の名前もいい。
鉄(くろがね)門、搦手(からめて)門、埋(うずみ)門。
鉄門は字のごとく堅い強固な鉄製の門であるし、搦手門は大手門の裏手の勝手口のような場所にある敵を阻むまさにからめ取るような造りだ。
埋門も文字通りくりぬかれて造られた門で、言葉の持つ意味とその背景を容易に結び付けられて面白い。
市指定文化財 千歳御門・埋(うずみ)門
個人的にこの門から振り返ったときに、富山城がきれいに枠に入ることに静かに感動した。
たとえこの姿が仮の天守だとしても、いつかはそこに確かにあったのだろう。
ちなみに、富山城の住所表記は「富山県富山市本丸1」である。