「タイに行ったからにはタイらしいものを!」という気持ちと、「安心するあの味をこの国で!」という思いが交錯したりするときもあります。
後者はどっちかというと「この国ではどうなってるの?」という調査的な気持ちかもしれませんが。



食事処にいたってはいろいろ調べてはいたんですが、結構出たとこ勝負というかそういう冒険が好きなので、結局はネットからコピーした遠いクチコミの高得点なお店に行くよりも、目についた気になるお店に吸い込まれてしまったり。
だってなにせ暑さとこの人混みですから^^;


BTSサラディーン駅直結のショッピングモール「シーロム・コンプレックス」に来ました。
ここは渋谷や表参道のファッションビルっぽい雰囲気! タイは靴が可愛いので、靴を買いに来ましたよ^^


ショッピング目当てでしたが、結構飲食店が入っているもよう。
フードコートがにぎわっていたので寄ってみたら、博多とんこつラーメンの老舗、「一風堂」発見。


2014年夏にタイに初上陸、その4号めにあたるお店がこちらのシーロム・コンプレックス店だったみたいです。


他、世界進出目覚ましかったのね。知らなかった。


タイでも拉麺は大人気。IPPUDOも満席で待ち客が並んで座っています。
パッタイかカオソーイが食べたかったのに、でもここ「IPPUDO」があの「一風堂」と同じなのか? ちがうのか? 気になってきました。




しばし悩むも「そんなに流行っているならば!」と入ってみることに。
なんと横浜クイーンズ店以来?12年ぶり?!くらいの「一風堂」訪問です^^;



まさかひさびさの一風堂がタイになるとは(笑) 人生わからないもんだで~w




メニューがこちら。ちゃんと小さく日本語の商品名はあります。

白丸元味Sで約450円、Rで600円。赤丸が若干高いくらいで妥当なお値段かと。(タイでは高いけどね!)



が、餃子に手羽餃子となんだか面白い展開。餃子は270円くらいですよ。安い!


他にもごはんものとかも。博多だからか、炙り明太子ごはんなんてものも。約360円。




おかしなセットとか発見(笑)。
でも黄色いジュースみたいな飲みものがついてセットでこれってお得だよね?



もうコレコレ!
こういうの見たかったの! おかしな日本文化風!!

日本人は升に食べ物を入れて、食事なんてしませんからww  ああウケる!






カウンターはサラリーマンでいっぱい。店員さんも忙しそうに駆け回っています。
タイのレストランとかって基本お店の人も皆さん自由接客(笑)ですが、ここは違った!
日本語で「お待たせしましたー!」みたいに声を張り上げていて、こういう感じにこまめにテーブルを拭いたり、空いたお皿を片づけたりといわゆる日本式の接客。
相当店員さんへの教育が行き届いていましたね。
(だってバンコクのコンビニもファーストフードも店員さんに結構な態度されますもんw)


で、赤丸新味。160BT、約480円。
この後も食べるので(!)、Sサイズに。
日本と同じく、麺の茹で方も選べて私は「Hard=カタメ」。ちなみに「バリカタ」は「Super hard」だそう(笑)。



Sは鉢が円すいのようになっていて、量は半分くらい。
赤味噌の辛味が強い赤丸。スープ自体は差異は感じませんでした。
ニンニクを入れたいけどテーブルにはらっきょうと紅しょうが、コショウのみ。タイの人はニンニクはラーメンに入れないのかな? 自分的にはコショウとニンニクはラーメンに不可欠なんですけど><


麺は日本と同じよう。コシもちょうどいい。


チャーシューはレギュラーと同サイズの大きさでしかもたっぷりの厚みでおいしい!
だがしかし、ぬるい。
暑い国だから? ぬるい。

確かにタイでラーメンをハフハフ食べる人はいないのかも?
でもこれだけはいただけない・・・。とんこつでぬるいなんて喉ごし悪い以外の何者でもない。
とんこつでもあんかけでも、冷めにくい粘りのあるスープだからいつまでもいつまでも麵がウマイのだよ・・・。
(´;ω;`)




さらに喉が渇いたので、「お水ちょうだい。」とお願いしたら、キタコレ。
一風堂ウォーターw 

え? タイってお水タダじゃないの??💦
しかも69バーツの水。高い!!
あ~だからあのセットなのかと冒頭のメニューに戻り・・・。お水じゃなくてジュースとか飲むのね、ラーメンと一緒に。
結論=イタリアでワインより水が高かったように、タイではカオマンガイより水が高い。

ぬるい赤丸と一風堂水で、しめて229TB。いろいろと勉強になりました。



あと会計時はタイに限らず、海外であまりJCBカードは使えませんのでメインがJCBだと結構困る場面多しです。


一風堂では若干の日本語が耳に届き、お箸で麺を運ぶうちここがどこだったか記憶が曖昧でしたが、一歩外へ出れば交通渋滞に排気ガスの匂い、こんな車が平気で横行していて、ああここはバンコクだったわと^^;



無数のバイクが走り抜けていく橋に、日本の国旗がありました。
「Thai-Japanese Bridge」

日本の経済協力で出来上がった橋だからだそう。
他にも地下鉄MRTなども日本企業の尽力があったそうで、そのことを記してある表示を見たりもしました。
旅先では、こういった公共機関や施設、橋、句碑など素通りせずに立ち止まってみると、時代や背景も知ることができます。
もし読むことができない現地の言葉でも、パシャリと写真に収めておき、帰ってから検索で調べることもできます^^



滞在中、駅には訪日を促す広告も見かけることがありました。
反日感情も一時は渦巻いていたタイが、新日感情を抱き、微笑みの国として私たち日本人観光客もあたたかく迎えてくれるようになった背景に深いかかわりのある、ラマ9世・プーミポン国王が先だって悲しくもご崩御されました。

旅行者が安全に国境を越えられること。それにはまず、国家の安全がなくては何も始まりません。
偉大なる国王とタイの皆さまに、心よりお悔やみを申し上げます。