子育て世代を襲うおそろしい病気、乳がん。
女性ホルモンが関わる病気ですので、私たちの誰もが 可能性があり、目に見えない怖さが募る病気です。
ですが、その本質を知らないままに検査に行かないという女性の多いことが問題視されています。
ちなみに私は毎年受けています。触診とマンモグラフィ、またはエコー。
ですがこれで安心していましたが、昨今の女性有名人の方の乳がん闘病記を読みながら、もっと深く自分のからだと向き合うことの重要性を強く感じました。
知らないことが多すぎる。
知らないことを知らないままでいて、それで後悔するのはとっても嫌です。
いい機会を見つけたこの度、乳がんについて深く知るピンクリボンセミナーを宇都宮で受けてきました。
くしくも近いママ友がつい最近亡くなりました。
そのこともありセミナーで学んだことで頭がパンパンになって、なかなか思うように記事を書けませんでした><
今も混乱気味ですが、なるべく整理しつつ書きたいと思いますが散漫としててごめんなさい。
知識を求めて同じようにたくさんの女性が参加し、講師の先生方の言葉とちょっと怖いスライドに目を凝らしました。
最初にお話しくださった進行の小川さんによりますと、女性のがんとしては罹患第一位の乳がんではありますが、早期発見、早期治療で治る病気なんだそうです。
11人に1人が発症するとされ、早期発見されればその90%が治ります。
しかしながら一度再発すると、胸という場所がら骨やリンパに転移しやすいのだとか。
宇都宮市は、全国で初の乳がん健診参加率50%を目指しているそうで、これには 官民一体での取り組みがとっても熱い🔥
手厚いケアが臨める宇都宮市民の方がうらやましくなるほど!
検査の重要性、意識の改革が大事なんだと噛みしめながらセミナーが始まりました。
まずは第一部。
「ピンクリボンうつのみや」佐藤理事長より、乳がんの現状から検診について。高濃度乳腺について。そして、乳がんと治療についてわかりやすくお話しいただきました。
「乳がん検診はデンスブレストとの戦い」、佐藤理事長はそうおっしゃいます。
デンスブレスト=わかりやすく書けば日本女性の乳房に多い、高濃度乳腺と呼ばれるもの。
乳腺が多いために画像が白い線で覆われてしまい、肝心ながんの組織が見えにくい体質のことなのだそう。
そこでより鮮明に映る高精度の乳がん検査機を各種取り入れたのが、宇都宮セントラルクリニック、そしてピンクリボンうつのみやの活動です。
国内に2台しかない最新の乳がん検査PEMなどと、専門医の最新治療への熱意で宇都宮市はタッグを組んで乳がん撲滅へ取り組んでいるのです。
続いての第二部は宇都宮セントラルクリニックの乳腺専門医・竹原めぐみ先生のご登壇。
14年間で12万人を診てきた乳房のスペシャリストです。
ちょっと竹原先生の講義には専門用語や医療言語がまじりましたが、その都度わかりやすい画像や図表をスライドで流してくださったのでそちらを見ると理解できましたのでご紹介しますね。
やはり食生活が原因なのでしょうか。
乳がんのり患率はかつては20~25人に一人だったところ、今や11~12人に一人と言われています。
確実に乳がん患者は増えている、という怖いアンケート結果です。
ただし、女性のがんとして1位の乳がんではありますが、紐解いていくと死亡率としてはかなり低いのです。
このことから、乳がんはかかりやすいが治る率の高いがん、と言えるようです。
ですが、かかりやすいといった意識が薄いのでしょう。
欧米諸国の女性特有がん検診に比べ、アジア、とりわけ私たち日本女性の受診率がガクン!と減っているのがおわかりになるでしょうか。
世界に比べ乳がん・子宮がん対して危機感のない国・・・という結果になってしまいました。
さて、乳がんの原因とされているものには何があるでしょうか?
現代医療において起因があるとされているのは、こちらの
・女性ホルモンの影響、
・遺伝?、
・生活習慣
と思われています。
逆にうわさでは聞くけれど、その可能性はひくいのではと言われているものが、
・乳腺炎などの良性疾患、
・飲む避妊薬
などです。
授乳期にきちんとおっぱいを飲ませきっていなかった私はしょっちゅう乳腺炎になり、そのせいなのか今でもよく検査に石灰化した固まりが写ります。
ですので毎年1回は乳がん検診を受けるようにしているので、ここは気になった項目でした。
一番知りたい、どういう症状ならば乳がんを疑えばいいのかがこちらです。
・しこりがある。
・先から色のついた液が出る。
・痛み。
・乳頭の変形などのようです。
実際にり患した知人が乳がんじゃないかと気付いたのは、乳首の形が変形して不思議に思ったことと私も聞いたことがあります。
では健診で、乳房はどう映るのかがこちら。
推奨される最新機器、トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)が左。従来の定番化したマンモグラフィ(2D)は右です。
乳房を強く圧迫せずに、鮮明な画像診断が可能になったマンモグラフィ、トモシンセシス。
押しつぶされて痛いという初期不安も拭うことにより、マンモグラフィ検査に足が向かない女性にももっと受けてほしい検査機ですね。
そしてがんにも人それぞれ違う成長をするものがあるそうです。
しかしながらより精度の高い健診で、初期のがんを見つけることができるようになった今、がんががんとして活動を始める前に、その芽をすべからく摘むことができるんではないだろうかと私もこの機器たちを知って思いました。
よく言われる「ステージ」ですが、速度だけではなく、発生箇所やくせ、大きさによって個人個人で違うことが重要だそうです。
一人一人のからだをよく診て知り、治療を決めて未来を予測すること、
そのために患者に向き合い、寄り添いながらオーダーメイドの治療をしていくことがたいせつで、早期発見、早期治療にはそれができる施設があることをセミナーでは提唱してくださいました。
たとえば、宇都宮セントラルクリニックでは乳がん発見者のうちのほとんど、90%が早期乳がん。
そう、治る段階での治療スタートだったのです。
デンスブレストで日本女性の乳がんが見つかりにくいなら、あえて特性を見つけるようにしましょう! 自分たちでも!
一番大切なことは、何度も言いますが早期検査、早期発見、早期治療です。
そのための手段を選ぶことができます。
たとえば、このPEM。
より精密な画質で病変に気付くことができる、アメリカ製の検査機です。
「現在のマンモグラフィががん発見に有効じゃないんじゃないか?」という議論が最近なされています。
実際に見逃しが多いと言われていますよね。
腫瘍が成長し、ある程度の大きさにならないと発見しにくい現在のマンモグラフィよりも、より高性能でがんが生まれる前の細胞因子の段階で見つけることも可能なPEMやトモシンセシスで、より安心を得られる検査ができたならこんなにうれしいことはありません。
がんにはそれぞれ有効な発見方法があり、それを専門検査機で診ることができる施設があれば、より私たちの健康に託す信頼度は増すことでしょう。
友だちも元気な姿に戻り、明日また「おはよう!」と言ってくれたのかもしれません。
たらればで話したくはありませんが、可能性があることを無駄にすること、知っておいたなら叶ったことを無視して後悔することだけはしたくないと思えます。
定期的な検査、早期発見、早期治療。
知っているからこそ取捨選択できる。
知らないことが一番おそろしいのだと思わずにいられなかった今回のこの機会。
手厚い診療とトモシンセシス、PEMを始めとした最新の機器たち。
知ってよかったです。
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みなさんもぜひ、検診を受けましょう!!