伊東の海は内湾のようにゆるやかなカーブを描き、海水浴場がたくさんあるほど波の穏やかな場所と、沖に出ると伊豆ならではの潮流も走り、伊東・下田近海で獲れ高級魚として知られる深海魚の金目鯛も泳いでいるほどの好漁場。
関東近辺で食べられるほとんどの魚が泳いでるんではないでしょうか。
元・横浜市民のわが家は釣りやドライブ、温泉巡りで伊豆の全域は巡っていますが、中でも豊富な魚と出会える伊東が大好き!!



そんな伊豆・伊東の魚の朝採れの魚を中心に、おいしい魚介を都内にいながらたくさん食べられるお店がココ!
「紺碧の海」
日比谷線六本木駅の出口、青山ブックセンター・
麻布警察署の真裏、ビルの3階にあります。
昔通っていた脚本家スクールがこのあたりだったので私も迷わないで行けました^^ 良かった。




オープンはいつだったのかな?と帰って調べたら、去年の夏らしくとっても綺麗な店内。
カテゴリーとしては和食なんだけど、コテコテの和というよりも和モダン、ゆったりした高級感のあるモダン和割烹な印象。
六本木という場所柄、海外のお客さんも違和感なく滞在できる空間づくりです。




まず一杯目は群馬の「水芭蕉」純米辛口スパークリング
何にしようか迷っていたら、お薦めされたもの。
お店の方は皆さん日本酒ソムリエや利き酒師の免状を取っていらっしゃるとかで、アドバイスしてもらえたのです。
どうしても日本酒のスパークリングというと米麹から甘めを想像しちゃうけど、こちらはさわやかな泡とスッキリした飲み口でくいっといけちゃうながらも、ちゃんとふくよかな飲み応えが後からきます。
しかもワイングラスに注いでもらうと、金色に近い乳白色に輝くとっても綺麗なお酒。

お祝いの席や、海鮮だけど「最初は軽く勢いづけたいよね」っていうときはこれ合うんじゃないかしら!





食事はフレンチのようなコース設定のくずし会席から、一番軽い【紺碧】に。
軽いとはいっても、食べ終えてみたらお店の名前を冠しているにふさわしい、基本を押さえたコースでしたWハート

アミューズ
紺碧の海 盛り合わせ
本日のお茶漬け


以上3品で3500円のコースですが、盛り合わせがボリュームがあるそう!
足りなければアラカルトで頼めばいいと思いますにま~



アミューズ
「カツオとまぐろとワラサを炙ってわさびマヨネーズで和えたもの」、と言われたけどまぐろは生だったと思う。
ワラサはブリの出世前の魚ね。
大きな刺身のぶつ切りが嬉しい(≧▽≦)!
下には伊豆の海藻が敷かれていて、海女さんが獲るアオサやアカモク、テングサといった伊豆の海藻が大好きな私はテンションがアップ!
この海域の海藻は食感がいいのだ!



続いて、目にも嬉しいひと皿!

紺碧の海 盛り合わせ

豪華―――――∑(゚Д゚;)!!
お刺身も大きな切り方。大皿にすごい量でビックリです!!
それもとっても美しい盛り方で、浮世絵の伊東の波の絵をバックに、鮮魚で日本画を描いたよう!!



駿河湾はまぐろだけじゃなくて、多種多様な白身のお魚がおいしいんです。
それを知り尽くしたラインナップ、有名どころだけでなく小骨が多いけど歯応えがギチギチしておいしい「アラ」なんて混ざってて飲食店では珍しい。
アラ嬉しい(おやじか)!




活きがいい生魚だけでなく、煮物や南蛮漬け、貝や燻製もあってこれ一皿で和懐石コースの貫禄!
とても手が込んだ盛り合わせに筍や魚卵好き、煮もの好きもにんまりですよ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



これは絶対にここで食べてほしい看板メニュー!
薬味はヒマラヤ岩塩とわさび、醤油。
魚によって使い分けていただきました。



伊豆といえば金目鯛。
さっと皮目を炙ったキンメは身は半透明でぷりっぷり。





まぐろの赤身の美しいこと。
お刺身はそれぞれ大葉や海藻に乗せられていて、その海藻と一緒にお刺身を巻いて食べてもいいし、別添えで海苔が出てきたのでその海苔に海藻をのっけて食べてもいいみたい。







しったかはよく神奈川~静岡沿岸の海岸でも拾いますが、小さい身に味がぎゅっと詰まって何もつけなくてもいいくらい美味しいんです。
でも手間暇かけた割に小さすぎてアッという間に食べ終えて悲しいので、いくら自家製が好きな私も作らない一品。
こうしてお店でいただけると嬉しい~




大満足な地魚の海鮮盛り合わせでしたが、揚げ物がなかったのでアラカルトで数品追加。
こちらはフィッシュ&チップス
チップスじゃなくて厚切りポテトだけど( ´艸`)w
和食でフィッシュ&チップスというパターンも面白く、お魚はさすがMade in 伊東、伊豆定番で釣れて揚がるメギスでした。
肉厚で驚きましたが、ふわっとした食感なのはやはり鮮度がいいからでしょうね。



紺碧の海オリジナル 和風アクアパッツァ
日本酒を使い、油もなんて言ったかなー? 米油??
独特のレシピのアクアパッツァ。
いただいてみると日本酒がわからないほどそんなに癖はなく、かえって青海苔の味が強く前面に海苔の香ばしさがにじみ出ています。
おだしに貝やキンメのうまみがシミシミでおいしーい!


モスコミュール

え? 烏龍ハイ頼んでないですけど?!と思わず返してしまったほど、ノワールな烏龍色のモスコミュールw
ウィルキンソンを使ってるからこんなに琥珀色なのだそう!
うっかり掲げるとバーにでもいるかのような景色に一変(笑)!
辛口のモスコ、これはこれでアクアパッツァに最高の組み合わせ。



コースの最後、本日の梅茶漬け



・・・ですが、まだお腹に余裕があった!
伊東といえば金目。これが気になって気になって、最後の〆にあきらめきれずオーダーです。

新メニュー 金目鯛の黄金茶漬け(限定5食)

限定5食に滑り込み、間に合いました!
テーブルに届いて、そのビジュアルにおのののののく。(おののいて「の」が多い)
金目の胡麻味噌和えを贅沢にお茶漬けにするなら、金箔もまみえて・・・というお店の心意気!! すごい!




アツアツのおだしをかけると、金目鯛に塗られた胡麻味噌が溶けて、おだしにからまってまた風味が濃く増します。
金目鯛は個人的にお茶漬けか煮付けが一番おいしいと思うの(≧▽≦)!!
この加熱されてぷっくりと膨れたさくら色の身。
そして脂ノリのいい身から出てきたエキスがさらにおだしに旨みをプラス~♪ 
ああ、これは至高のお茶漬けではないでしょうか。
食べられて幸せでした!!


 



そうそう、利き酒師がいるだけでなく、面白いことに「紺碧の海」でお酒を頼むとPONCA(ポンカ)というオリジナル日本酒カードをもらえます♪

これはお酒の特徴も覚えられて面白いよね。
ラリーみたいでコンプリートしたくなっちゃう。




さらに毎月10日は「伊東の日」でもっとすごいことが!!
1388円のこのメニューが110(い・と・う)で110円で頼めるのですって! ひゃー驚き。






奥には個室もあって、チラッと見たらムーディーで素敵でした。
六本木の駅近くでありながら落ち着いた雰囲気で地魚に舌鼓・・・打ち合わせなどのビジネス使用から、デートにも全般、使い勝手が良さそうです。


紺碧の海

http://konpeki-no-umi.jp/about/
東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3階
🚃東京メトロ日比谷線 六本木駅1番出口または3番出口より徒歩3分
🚃都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩3分