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Link トラベラーズの企画に参加させていただきまして、
東京の地酒「金婚」や「屋守(おくのかみ)」で有名な、東村山にある豊島屋酒造さんのみりん醸造行程を見学させていただきました!
明治神宮のご神酒の奉納酒造である「豊島屋酒造」さん。
後で知りましたが、明治神宮の唯一のご神酒も作られている由緒ある酒蔵です。
その蔵にて、日本酒ではなく一緒に作られているみりんの仕込みを、この時期なら見学できるといったチャンスに恵まれました!
みりんは3月仕込み→5月に搾り返しという作業をするそうです。
お酒の仕込みはたまに耳にしますが、みりん!
みりんの仕込みって初めて聞きました。これほど稀なお話はありません。
参加できてすごく興奮しました^^
まずは事務所で少しお話をうかがいます。
今は東村山で製造していらっしゃいますが、約400年前の慶長の時代、豊島屋十右衛門さんが今の東京・神田橋付近で、まずは大衆酒場として武士や商人相手の商いを始めたのが、豊島屋さんの起源なのだそうです。
神田橋といえば、数日前に東京湾ボートクルーズで通ってもらったばかりのあたりです。
風情があり、川の上を風が吹く、東京のよさを残す地域ですね。
まず、創業者である初代の十右衛門さんは提供するだけでなく白酒の醸造・販売を始めました。
そうなんです。豊島屋酒造さん、日本で初めての白酒の会社です。
当時、白酒を作っていたのは、宝酒造と豊島屋さんだけだったのだとか。
建前は子どもの節句として、女性が朝からお酒を飲んでもお咎めなしと考えられたことから、女性が唯一飲める日の機会をと白酒が造られます。
甘くて飲みやすいのですが、実のところアルコール度は当時17~18%。
意外としっかり酔えるお酒であったのですね(笑)。
みりんとは・・・
米、米麹にアルコールなどを加えて、こしたもの。
みりんにアルコールなどを加えたもの。
エキス分が16度以上あるものは「本みりん」と呼ばれる。
・本みりん ― アルコール14度前後、塩分はほとんどない。
・新みりん ― アルコール1%未満なので酒類にならないので酒屋以外のお店でも売ることができた。
・みりん風発酵調味料 ― アルコール10%以上13%未満程度あるが、大量の塩を投入、お酒として飲めないから莫大な酒税を払わないようにしたものなので、こちらも酒類ではない。
しょっぱくて塩分濃度過多、飲めたものでない。
この違いを知らずにみりん風を使っていました。
血圧高めなのに・・・><
ただ、手軽に買える、安いという観点だけでなく、正しい知識で洗濯して行かないと健康を害してしまうことにつながりますね。
さぁ、違いも教わったところで工場に移動してみましょう!
富士山からの雪が解けたものでやわからか。
鉄分やマンガンが強く出るお水は、発酵の邪魔となりお酒やみりん造りには適さないのだとか。
豊島屋さんでは、この地の地下150mから汲み上げる仕込み水を使っています。
その量1日約50トンもだとか。
ちなみにこの貯水タンクの「金婚」の文字。
この字はひげ文字と呼ばれるものだそうで、最近新しくしたこのタンクに字を書いてと依頼したところ、最近の職人さんはひげ文字が書けず・・・(笑)。
仕方なくパソコンでステッカー用紙に出力し、それをペタリと貼ったのだとか^^;
<後編・工場編に続く>
東京都東村山市久米川町3-14-10
042-391-0601