人生は仄暗い雪道をひとり歩くようなものだ。
先の見えない不安と容赦ない冷たい外気にさらされながら、ひとり孤独に歩く。




胸の芯が淋しければ淋しいほど、木のぬくもりに気づき、
冷えていれば冷えているほど、湯と他人のあたたかさに気づく。


誰かと この長い道を歩こうなんて思わない。





ただ、
隣をゆく人の気配が微かにあればいい。
多くをのぞまないで
同じように この景色を恋しいと思う人がいればそれでいい。




大沢温泉・自炊部