桜島びゅう。
大きな大きな桜島が、この日も噴火しているところでした。
"桜島"の名前の由来は、神話に登場するコノハナサクヤ姫からという説や、10世紀中ごろに大隅守として着任した桜島忠信の姓から取った説など諸説。
2014年1月に桜島大正噴火から100周年を迎える鹿児島のシンボル・桜島は、現在も活発に噴火を繰り返す世界有数の活火山です。
大きく裾野を広げ高々と噴煙を上げる姿は自然の偉大さを生身で感じることができます。
大地がこうした生命の息吹を繰り返し、作り上げていく土地を借りて生きている、そんな気持ちにもなりますよね。
大隅半島から垂水方面に向かうには牛根大橋を通ります。
何の漁船かわからないけれど、たくさんの船が停泊。
この風景が育った町の風景に似ていて懐かしくなりました。
ちょうど100年前の1月につながった道路で、一瞬だけ桜島も通りますよ^^
途中「ブリ祭り」と書かれた小さな祠を見たのだけど、垂水市はブリ・カンパチの出荷量が日本一なのですって!
イカかブリかって迷うくらいにブリ・カンパチ・ハマチが好きなので、小さな看板なのに見逃さなかったわ!←ささやかな自慢
どんだけ食いしん坊(笑)(´・ω・`)
「道の駅たるみず 湯ったり館」に降りてみました。
足元には墳灰が・・・
「道の駅たるみず 湯ったり館」は物販コーナーが凄く充実していて、大賑わい。
温泉の町たるみずならではの各温泉水を使ったミネラルウォーターも豊富に揃っています。他にも垂水の温泉水を飲ませて育てた、やわらかい肉質が特徴の「桜島美湯豚(びゆうとん)」など気になりました。
そしてここには長さ60m、日本最大級の長~~~い足湯があり、錦江湾に浮かぶ雄大な桜島噴火口を見ながら浸かることができます。
この日も3連休のお天気の日ということで大人気!
温泉ソムリエらしく鹿児島にやってきてからいくつも温泉に入りましたが、源泉かけ流しであったり、加水や加温、循環もしていない純粋な温泉が豊富に湧き出る鹿児島での湯めぐりはとっても贅沢で、
雄大な景色の中で本当にこんなにシアワセな時間はありません。
ただそうした温泉のめぐみも、裏を返せば火山という荒々しい自然とともに生きてきた歴史があってのこと。
旅行客にはわからない共生していく厳しさもきっとたくさんあるのだろうなぁと思いながら、感謝してお湯を拝借しました。
先日は弱放射能を含む単純硫黄温泉。
源泉湧出温度は48℃もあります。
足湯なので外気にさらされちょうどいい泉温になっていました。
足湯は無料で10:00~日没まで入ることができます。
「湯ったり館」自体は大人が350円で入れる天然温泉の源泉かけ流しで、こちらもお手ごろ価格ですね。
毎度おなじみ、湯船で特産品ww
今回は食べ物ではなく、桜島大正噴火100周年記念・降灰体感缶詰の「ハイ!どうぞ!!」をご紹介します。
「灰、どうぞ」とかけたこちらの商品、火山活動で噴き出した市民を困らせる桜島の灰をパッキング、商品化したここならではの生々しいおみやげ品。
なんと垂水市が降灰事情を広く知ってもらおうと、市役所屋上に積もった灰をふるいにかけて缶詰にしたという変り種。
ちなみに売価は税抜き100円。
灰に苦しめられる現状をPRに使った、発想の転換なんですね~

多種多様なタイプの温泉が楽しめるのも鹿児島の魅力。
土地の歴史や風土を知りながら、その地を形成する空や山、海や水、産業や食文化にふれるとまたより旅が印象深く感じられます。
ちなみに調べてみたところ、鹿児島の温泉源泉数は2785箇所で大分県に次いで全国第2位。
湧出量は毎分205045Lで、全国第3位。
温泉に入れる銭湯は、県内に563箇所もあり、全国2位を誇っています。
桜島の昭和火口は目の前。
こんなにダイナミックな景観の足湯は、全国探してもここだけではないでしょうか。
道の駅たるみず 湯ったり館
垂水市牛根麓1038-1
0994-34-2238
<つづく>
鹿児島県「かごしまの魅力」
鹿児島県観光サイト「本物。の旅かごしま」