1 丹波入り *秋旅・城旅・丹波旅*1
2 「そばは生きものです」そう言いきれるそばの味 「奥丹波 そばんち」 *秋たび・城たび・丹波たび*2
突然ですが、私が思うに日本画は洋画とちがい、奥行きがなく平坦です。
洋画が3Dだとしたら日本画は2D。
岩絵の具という自然由来の材料を使い、塗り重ね固め、風合いを出していきます。
色も濃淡こそあれ、明彩とは言いがたく、淡い感じでしょうか。
そして私のふだんの視界を表わすとすると、そんな景色なんです。
目が悪いせいもあり薄ぼんやりして奥行きがなく、はっきりと見えていません。
ですが、それが突然、色の精度が増す瞬間があります。
ひとすじの風が前から顔面めがけて吹き、一気に鼻を突く匂いがし、私の世界は一気に色づきます。
体温は2度上がり、足元に力をこめて大地に立つような。
まさにここに立ったときはそうでした。
恐竜が好きで、図鑑を見ては抱いて寝ていたころ。
いつか翼竜が現れて、その背に乗って空を掛けてみたいと思ったあのころ。
記憶の中の絵本に描かれていた背景のように、生い茂る木々、湿気を帯びたシダ類、ゴツゴツと岩肌をむき出しの岩。
CGのように再現された世界が、そこにありました。
兵庫県山南市(さんなんし)かみくげ。
兵庫県ですよ。想像していませんでした。
<丹波竜とは>
篠山川の上滝付近にて、1億4千万年から1億2千万年前の白亜紀前期の地層から、当時生息していた竜脚類の大型草食恐竜ティタノサウルス形類と見られる化石の一部が二人の化石研究家の手により発見、丹波竜と呼ばれています。
体長は十数メートルと推測され、国内最大級。
前回、親子でここに来た際には台風に見舞われていたので訪ねることがかないませんでした。
ホームページでは、「恐竜化石が発見された場所は、川代渓谷内にあり、川に面した急斜面で近づくことはできませんが、近くから見ることはできます」とありますが、ガイドのお母さんがおいで~♪と言うので、急斜面を膝立ちで近づきました(爆)。
こんなヒールブーツでw (足ふっと!)
恐竜同士が本能のままに水や食料を奪い合い、ここで倒れ土砂に埋もれて命を絶った丹波竜、ティタサウルス。
きっとその血にたぎる闘争心は男の本能たるもので、戦国武士たちと似たものだったのではないでしょうか。
あなたが今、見えている景色はどんな景色ですか?
色彩豊かですか?
今も昔も同じ色合いですか?
子どものころキラキラ見えたはずの景色、それがモノクロのように薄らんできているなら・・・
旅に出かけるときは今なのかもしれません。
丹波竜の里かみくげ
兵庫県丹波市山南町下滝
0795-78-0001(上久下恐竜の里づくり協議会・上久下地域自治協議会)
