デートをしましょう。
それこそ快晴の海風の吹く  水族館や遊園地。





電車に乗ってね。
いちばん前の車両が好きだよね。





食べ終えた食器をシンクに置いたキミが、
自分の座る場所に戻らずに私の膝枕に寝そべる時間は あとどれだけ?



「うるさい、くそばばぁ」と言って 私にシューズを投げつけてくるかもしれないし、
もしかして会話すらしてくれずに 視線すら向けてもくれなくなるかも知れないし、




おかーさんより大切なものがひとつ、ふたつと増えて、
私のことを頭の隅に追いやって 追いやって  


存在すらそのうちどうでもよくなるかもね。





でも
楽しかった記憶は残るかな。


私がいなくなってしまっても
残るかな。


  





いつか いつの日か、





私より大事なものがゴマンとふえてしまうキミと。







かけがえのない今、
デートをしましょう。







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