「ホメオパシー子育て日記(ホメオパシー出版)
」をレビューブログさんからご紹介いただき、読んでみました。
アレルギーのお子さんを持つお母さんの日記です。
ただ、他の育児本と大きく違う点は、著者の方が“ホメオパシー”に心酔され、それに則した独自の確固たる意志を持って治療法を選び、ゆえに周囲と摩擦し葛藤しながらの成長を描かれていることです。
ちなみにホメオパシーとは・・・
200年以上前にドイツ人医師が提案した思想をもとにした民間療法です。
病気の症状と同じような症状を引き起こす物質をごく微量、体内に取り入れ、逆に病気を治そうという治療法。
科学的な根拠はいまだはっきりしていませんが、欧州をはじめに次世代の治療法として注目を集めているのだそうです。
最初のくだりから、私の思考とも、育児に対する想いとも、そして医療に関する意識ともかなり違うなと思いながら読み進みました。
でも、理解したい部分があり、読み進んでいきました。
それは“ホメオパシー”という未知な世界。
私の親友がホメオパスの資格を最近取得し、勧めてくれたこともあり、それが何でどんな作用、効果をもたらすものなのか理解してみようと思ったからです。
ですが、読後にやっぱり私には理解するのは難しかった。
それは私が具合が悪ければすぐ病院に行き、薬を処方してもらい、飲めば直ると信じている、いわゆる医療信仰から相反するのかもしれません。
症状には原因があり、原因には因子があり、それを回避することで状態は解決する―――
物事には理由と結果が存在する、やっぱり私はそう思うほうなので、
信じる心の凄まじさに圧倒されつつ、心の中の尺度で物事が決まる? そんな感じの考えには至りませんでした。
結果、歩みよりはできませんでしたが、子どもを持つ親の思い、もがく姿に共感する部分もあり、また同時に精神的に揺れ動く自分を第三者が見たときの気持ちもなんとなく感じました。
自分を見つめなおす、心の声を聞くことはたいせつだと思います。
悩める現代、人それぞれの方法で、迷いや苦境に良い答えが出ますようにと、そんな思いで本を閉じました。
ホメオパシー出版/中村房代著
\1300(税別)
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