甘いものって、否応なしにひとを幸せにしてくれますよね。
「痩せたい~!」なんて日々叫びつつもやめられないのがチョコレート
だって大好きなんだもーん
その大好きなチョコ。
なんと半年近く口にしなかったことがありました。
かつて、私と父は犬猿の仲・・・(今は大人になり改善しましたけど)。
いつも厳しく、怖い存在だった父が、私が中学生の頃だったでしょうか。病気で倒れました。
半身の自由が効かず、顔面も麻痺した父。
それまでの屈強なイメージとあまりにも違い、その顔を見るのもつらいほどただただショックでした・・・
わがままで力なき私が父のために陰ながらできること、
考えた末思いついた、――大好きなものを断つという、ほんの小さな神頼み。
それがチョコ断ちだったのです。
チョコレートを食べなければ、お父さんは治る。
治る。
・・・きっと治る。
些細なことだとわかっているけれど、すがるものがないと毎朝、父の顔を見るのが怖かったのです。
毎日口にしていたチョコを断ってから半年。
リハビリを終え、以前と変わりない姿で父は職場に再起しました。
意地っ張りな私は、「良かったね」も「おめでとう」も言わずに、
机に乗り切らないほどのチョコレートをその日買ってきて、部屋で独り占めして食べました!
久し振りに食べたチョコ。大好物だったチョコ。
も~う、そのおいしかったことといったら・・・
一人では食べきれない程のチョコレートをいただいたら・・・
ドタバタと騒がしいけれど、一人にしてくれない幸せをくれた、子供たちと大騒ぎして分け合って食べようかな?