退院後、仕事に復帰するまでの約3週間の間に、実は2度も旅行しました。
1つは退院10日後に、飛行機で、大好きな土地へ。(国内の南の島へ)
1つは新幹線で、病気の前から約束していた、憧れの人に会いに東京へ。
退院後、筋力低下を実感しており、今まで普通に登っていた階段も足がガクガクしたりしていた。
また、体調も不安で頭痛も続いていた。
そんな中で旅行は不安も大きかった。
しかし、くも膜下出血になった事で10秒後に死ぬ可能性もあるんだと実感し、「10秒後に死ぬとしたら、私は今どうしたいかな?」と考えた時に、1番に思い浮かんだのは、大好きな土地に行く事。
そこからすぐに飛行機のチケットを予約し、2日後には飛行機の中。
そして、到着後は、入院中、心配してくれていた友人達に会いに行った。
到着した日は、気温差もあり、フラフラしたり頭に違和感感じたりした。
でもそれ以上に、大好きな土地で大好きな人達に会える嬉しさが勝ち、動きまわり、人にたくさん会い、友人達と美味しいご飯やお酒をたくさん食べ飲み…
多少無理してでも、やりたい事や会いたい人がたくさん居た。
結果、とても良い生活リハビリになった。
また精神的にもすごく元気になった。
この旅行で、病気の前と同じように、自分の好きなように動きまわれると自信がついた。
私は、入院中に何度も主治医に「飛行機乗ってもいいですか?旅行に行ってもいいですか?」と聞いていた。
飛行機は、2度目の手術の後はオッケー、ダイビングもして良いよと許可をもらいました。
旅行に関しては、落ち着くまでは国内にしておいてねと言われました。
もう一つは、病気になる前からの予定であった東京行き。
これは、入院中にもしかしたら退院に間に合わず行けないかもしれない…と思い、事情を話し行けないかもと相手へ伝えていました。
しかし、予定前に退院となり、予定通り行く事にしました。
この旅も、ずっと会いたかった人に会ったり、友人達に会ってご飯を食べたり、お茶したりして、楽しい時間を過ごしました。
退院し、仕事を休んでの療養生活。
旅行に行くのは、賛否両論かもしれませんが、私は行って良かったなと心から思いました。
心配してくれていた友人達に元気な顔を見せられた事。
大好きな人達に会えた嬉しさ。
楽しい事で身体を動かしたり、外に出る事で、生活リハビリになった事。
身体についての不安が少し減った事。
などなど…私にとっては良い事だらけでした。
そして、大好きな場所や、大好きな人達に会う度に
「生きていて良かった。
生きているって有難い。
身体が動くこと、歩けること、目が見えること、ご飯が食べられること、全てがありがたい。
今まで当たり前だと思っていたけれど、当たり前ではなかったんだ。」
と何度も思いました。