くも膜下出血で緊急入院になった数日後は、お盆であった。
入院中は、毎日何度も意識確認の為に日付けを聞かれたので、なんとなく「あぁ、世間はお盆の時期だなぁ。」と思っていた。
そんな中、集中治療室では何度か怖い夢を見て、叫んで起きる事があった。
内容を覚えているのは、1つだけ。
ちょうど、お盆の時期に見た夢。
夢の中で、私は仕事中。
受付カウンターで、患者さんのケアマネジャーから声をかけられる。
私の隣には、なぜか沖縄本島在住の友人Fちゃんが立っていた。
声をかけてきた女性のケアマネジャー(40代くらいの知らない人)とお話すると、急にものすごい力で、その人が私を引っ張った。
本当にびっくりするくらい強い力で引っ張っられた。
自分の叫び声で、目が覚めた。
まだ起き上がる事も出来ない寝たきりの時期。
頭痛の合間に少しウトウトした時にみた夢でした。
夢から覚めても、すごい怖くて心臓がバクバクした。
引っ張られた力の強さ、引っ張られた感覚が残っていて、とても怖かった。
そして、お盆の時期だ…と気付いて、更に怖くなりました。
お盆の時期に引っ張られる夢だなんて…
手術後、不思議な確信で、「絶対大丈夫。元気になれる。」と感じていたけれど、この夢と、後に試す痛み止めの副作用で不安が大きくなり、家族に遺書のようなLINE(万が一の時は誰に連絡して、何がどこにあるかなどを記載)を送ったりしました。
夢の中で隣に居た友人Fちゃんは、不思議な力を持っている(ユタさんの血も流れている)、とても素敵な友人。
何でも話せて、いつも支えてもらっている。
彼女が夢の中で隣に居てくれたから、この夢で助かったのかもしれない。
いまだに、夢の中で引っ張られた強さを思い出せるくらい、本当に怖かった。