今回は、治療費のお話。

くも膜下出血になり、入院中は色々な人の闘病記を読んだり、色々な病院のホームページの「くも膜下出血」の説明を読んだりしていました。

そんな中、とある方のブログに治療費の話が書いてあり、総額400万円(10割)くらいかかったというのを読み…
そんなに高いの⁉︎と驚きました。
緊急入院・緊急手術で、術後も酷い頭痛や吐き気の為、正直、お金の事まで考えられてなかったのです。
心配になり、携帯で、診療報酬点数表を見たりもしました。

そして請求が来るのをドキドキして待っていました。
と言っても、限度額適用認定証は既に病院に提出しており、自費(食費や病衣)以外の部分の医療費は、いくら請求かは解っていたので、自費+自己負担限度額でひと月の請求は、だいたい7〜8万円前後くらいかなと考えていました。

限度額適用認定証は、ひと月の限度額が制定されているものなので、私は8月と9月にまたがっての入院だった為、ふた月分の請求が退院後に届きました。

その金額は…
8月:約400万円(10割)
(ちなみに手術は、脳動脈瘤コイル塞栓術+脊椎ドレナージ術2回。検査はCTやMRIを数回、SPECT検査などを行なっています。)



9月:約240万円(10割)
(手術は、脳動脈瘤コイル塞栓術。)

合計:約640万円

もしも、限度額適用認定証を出していなければ、3割負担なので、支払いは下記の金額になっていました

8月:約120万円
9月:約72万円
合計192万円

入院してすぐに、家族に限度額適用認定証の申請をしてもらい、出来上がってすぐ病院に提出した為、実際に支払った金額は、私の予想通り、ひと月に8万円ちょっとほどでした。
ふた月の入院で、17万円程の支払いをしました。(保険給付+自費)

日本の医療制度の有難さを、しみじみと感じました

ちなみに、高額療養費制度もありますが、こちらは、先に3割負担分を自分で支払い、後から申請をして限度額分を超えた金額が戻ってくる制度になります。

高額療養費制度は、先に支払っても戻ってはきますが、3割負担でも、約200万円程の金額を支払うのは、かなりの高額。

脳神経外科と心臓血管外科は、他の科よりも、比較的医療費が高いようなので、もしも今後入院する方が居れば、入院してすぐに、限度額適用認定証を申請することをオススメします。
(収入によって、限度額は人それぞれ違います。)

申請先は各保険者(協会けんぽ・国民健康保険など)となります


そして、私はお仕事上、色々な方(お金がなくて治療を諦める人など)を見てきているので、20代後半で自分で民間の医療保険に入っていました。
実際には、大きな病気や入院なんてしないだろうと思い、本当に’保険’のつもりで入っていたのですが、今回の入院で、入っていて本当に良かったなと思いました。

「まさか」「万が一」って本当にあるんだなとしみじみと実感。

民間の医療保険の、入院給付金と手術給付金で、今回の入院費はだいたい賄えたのです。

保険は年齢が若い内に入ると、月々の支払いも安いので、先々の事を考えても、入っていて良かったなと思いました。

ただ、若い内に入ってあまりよく考えていなかったので、給付金は安い方のプラン(月々の支払いも安い)にしていたので、給付金は高い方のプランにしておけば、もう少し安心して入院出来ていたのでは…と思います。
入院中は、お仕事も休職となり、収入がなくなるので、(傷病手当金は後日頂けるが)、やはり不安は少しでも減らせる方が良いなと思いました。


脳動脈瘤コイル塞栓術は、使ったコイルの長さによっても、金額が変わるといった記載も見たことがあるので、人によって治療費は変わるかもしれません。
私は(後日、闘病記で書きますが、)入院中にコイル塞栓術を2回しているので、普通より高い金額になったと思われます。