コロナ流行前、もやもや病における脳出血の講演会に行ってきましたニコ(もやもや病外来を有する病院の先生の講演会です。)
下記、覚え書✏️



出血型もやもや病:
再出血の確率が高い。出血を繰り返すたびに重症化(後遺症・生命の危険)


再出血の確率🩸
内科的治療のみだと1年間で7.6%。5年間で3人に1人が再出血。
外科的手術を受けると、1年間で2.7%。5年間で約9人に1人が再出血。


脳出血の自覚症状:
突然の頭痛・吐き気・意識障害


無症状のもやもや病の脳出血の確率:
厚労省研究班にて調査中だが、先行研究によると年間約2%(野球場でボールが客席の自分の所に飛んでくる確率とほぼ同じ⚾️)


小児期の手術は、成人後の出血リスクを下げている。(微小出血のリスクは、約1/4に低下)


妊産婦脳卒中:もやもや病に関わらず、妊産婦の脳卒中発生頻度は1件/出産1万件。
ただし、もやもや病は妊産婦脳出血の原因疾患第3位。

妊産婦は、時期によって出やすい症状が違う。
妊娠中は脳出血に注意。
分娩・出産後は虚血発作や脳梗塞に注意。



JAM研究:バイパス手術が再出血予防(二字予防)に有効か調べる研究上差し


JAM研究の参加基準:
臨床的基準:
1.出血型もやもや病(出血して1年以内)
2.16歳以上65歳以下
3.日常生活自立
4.最終発作から1ヶ月以上経過、急性期治療終了
 

放射線学的基準:
1.広範な脳梗塞がない
2.脳血管造営が厚労省確定診断基準を満たす
3.脳主幹動脈に脳動脈瘤がない


〈JAM研究の結果〉
出血後1年以内で、日常生活自立、16歳〜65歳の患者さんが、この病気の経験が豊富な外科医による直接バイパス手術を受けると、再出血を1/3に減らす事ができる上差し
ただし、再出血を完全に予防する事は出来ないタラー
(手術をしても5年で9人に1人が再出血する🩸)


※JAM研究では、以下の場合には、手術の有効性は示されていない。
1.出血後1年以上経っている場合
2.状態が重症(日常生活自立していない)
3.小児(15歳以下)および高齢者(65歳以上)
4.今まで出血していない症例の出血予防(1次予防)
5.間接バイパスのみの手術による治療
6.経験の少ない術者・施設における手術



バイパス手術の再出血を予防する効果が高いのほ、後方出血🩸



今後の課題は、バイパス手術での一次予防上差し


私は出血型発症なので、かなり興味深く聞きました🙌🏻