イニシエーション・ラブ (文春文庫) [ 乾くるみ ]
680円
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2015年に松田翔太さんと前田敦子さんで映画化もされた
乾くるみの『イニシエーション・ラブ』。
映画化される前からずーっと気になっていたのですが、
今頃になってようやく読むことができました
実は、
気になっていた最大の理由が、
この本が単なる恋愛小説ではないミステリーでもあるという口コミ。
確かに
最後の2行まで真相は分かりませんでしたが
(読んでも、最初は「は?」ってなって理解できなかった)、
物語を読み進めていく上で
なんだかよく分からないもやもや?が溜まっていったのは確かで、
そのもやもやが真相とぴたりとつながったときは、
「あ~、そういうことね」
といった感じでした。
本(小説)だからこそなせたトリックともいえると思います。
…とはいえ、
一般的な本格ミステリーではないので、
「わぁ、すごい!!」「あ~、そうだったのかぁ」
という純粋な驚きというか面白さには少し欠けるかも
また、
それは同時に、
恋愛小説としての魅力もその分ちょっと物足りないということ。
作家さんのファンになるかどうかは、
また別の作品を読んでみての判断になりそうです
ちなみに、
タイトルにもなっている「イニシエーション・ラブ」は
“通過儀礼の恋愛”という意味で使われています。
確かに、
ある一つ(最初?)の恋愛で経験したさまざまなことが、
次の新たな恋愛で発展し、ステップアップしていくという意味では、
私を含め多くの人が納得するところだと思います。
でも、
小説の登場人物(誰かのことかは読んでみて)みたいな生き方は、
う~ん…正直、私はあんまり理解できなかったかな