
原題:X+Y
監督:モーガン・マシューズ
製作年:2014年
4年に一度、スポーツのオリンピックがあるように、
実は、学問の世界にもオリンピックがあります。
それが、国際科学オリンピック。
世界中から各国を代表して選ばれた高校生が、
化学・物理・生物・地学・地理・数学・情報の7分野で競うものです。
昨年夏には、
地学オリンピックが三重県で開催され、
私も取材で一部同行させてもらいました。
この作品も、
そのうちの数学オリンピックに出場する男の子、ネイサンが主人公。
…といっても、
数学オリンピックでの活躍がメインではなく、
数学オリンピックをきっかけに、
大好き
少しずつ世界を広げていくネイサンの成長を描いた物語です。
心を閉ざしてしまったネイサンと、
彼を取り巻く人々のハートフルな関係は
観ている私たちの心も温かくしてくれます。
実は、
ネイサンのような困難を抱えている子どもは日本にも少なくありません。
仕事柄、
日々いろいろな子どもたちに出会いますが、
子どもというのはやはり、
まわりの人々によって無限に大きく羽ばたけるということ。
私も、
子どもたちはもちろん、
誰かの一歩を支えられる存在でいたいなと思います
