不安の残る開幕戦



ついにEFLリーグ1が開幕した。サンダーランドは初戦をウィガンと戦う。

tokihimo監督はこの試合にやる気十分。



記者会見の際には、お得意のビッグマウスを振舞った。


「今日が伝説の始まりになるよ。サンダーランドが世界に名をとどろかせる伝説のね」


そう語る彼の顔には、将来への期待と自信しか無かった。

tokihimo監督と同じように選手たちもやる気満々といった感じだった。新たな仲間を加え、エースとしての活躍に期待がかかるHarperは試合前にこの表情。



しかし、結果は奮わなかった。

試合は序盤から守備面での課題を叩きつけられ、結局3-1で敗戦。これには監督も納得のいってない表情を見せ、試合後の記者会見でもどこかしょんぼりとしていた。



しかし、まだシーズンは始まったばかり。

記者会見の最後にはtokihimo監督もいつもの調子を取り戻したコメントを残している。


「シーズンは短距離走じゃない。マラソンさ。私達はスタートダッシュには失敗してしまったが、まだまだこれから。シーズンの最後には頂点に立っているはずだよ。」


ポジティブな監督の言う通り、上昇気流に乗ることは出来るのか。サンダーランドの今後に注目が集まる。





サンダーランド移籍市場で大暴れ








今夏の移籍市場がひとまず終了した。

我らがサンダーランドは移籍市場でも主役になったようだ。

交渉上手のフロントは、tokihimo監督の要望である若手中心の補強を実現して見せた。その道中には多くのベテラン・中堅選手を放出し、収益面でもそこまで支出を抑えた結果となった。


さて、チームの顔ぶれを見てみると、獲得した選手は9名、放出した選手も9名と、そっくりそのまま9名が入れ替わった結果になった。

これから一人一人獲得した選手を紹介していく。



まずは今夏補強した目玉選手の1人、Adam Idahだ。ノリッジ・シティFCから獲得したこの19歳には、素晴らしい潜在能力が眠っている。
190cmと恵まれた体格があり、スピードもある。加えて、パンチのあるシュートを持っており、ここまで途中出場が多いながらも6試合で3ゴールを決める大活躍を見せている。


続いてオーストリアのラピッド・ウィーンからは日本人ストライカーのKoya Kitagawaが加入。
テクニックとスピードを武器にするこの侍は、加入から即レギュラーに抜擢されている。リーグ戦では4試合に出場して2ゴールと早速結果を残し、エースストライカー候補としてこれからの活躍に期待がかかる。


Rui Piresはフランス2部、トロワACから獲得したCM。素晴らしいパスセンスとフィジカルに優れた彼は、まずはターンオーバーのサブ要員として使われるだろう。試合数の多いリーグ戦においては貴重な役割だ。


移籍市場終了日間近に駆け足で獲得されたのが、スペイン2部ADアルコルコンに所属していたOscar Arribas
大ベテランのMcGeadyの後継者として成長に期待したい。


Hans Nunoo Sarpeiは目玉選手の1人だろう。独2部グロイター・フュルトから加入したこの22歳は、守備的なボランチとして既にレギュラーに定着している。
中盤を支配するために必要な能力があり、更にこれからの成長も期待できる。サンダーランドの優勝には彼の力が必要だ。


この選手も目玉選手の1人。Tom McIntyreは既にSandersonとコンビを組み、ディフェンスリーダーとして活躍している。
上背は無いが驚異のジャンプ力を持ち、最終ラインで要塞化している。とはいえ、現在のサンダーランドは失点が多い。McIntyreには更なる活躍を見せて欲しいものだ。


Yohan RocheはロデーズAFから獲得したCBだ。まだリーグ戦出場は少ないが、彼もこれから厳しいリーグ戦に力を貸してくれるだろう。


最後に、守護神候補のSimon Omossolaを紹介しておく。フリーとなっていたOmossolaは、セービング能力が高く良い反射神経を持っている。正守護神だったBurgの代わりとなって、ゴール前の要塞になって欲しい。


以上、8名とローテ要員のCDM、O.Valakariを加えた9名が今季獲得された選手である。
それぞれ癖の強そうな面々が揃っている。彼らが連携を整え、本領発揮すれば、サンダーランドの未来は明るいだろう。




 移籍期間を経て、サンダーランドの現状



多くの新戦力を獲得し、フレッシュな面々となったサンダーランドだったが、リーグ戦では苦戦を強いられている。


6試合終わって、現在2勝1分3敗で14位に位置している。シーズン開幕前の期待値からすれば、今一つ調子の上がらない様子だ。

その要因は様々あるが、1番はやはり連携不足だろう。

スターティングメンバーのうち、半数以上の6名が新規加入選手。攻撃は個々の能力の高さからかゴールを奪うことは可能だが、守備は完全に崩壊している。リーグトップの12ゴールを奪っておきながら、リーグワーストの12ゴールを奪われてることがその証拠だ。

tokihimo監督はここまでの内容についてこう語った。


「守備組織の改善は緊急を要する課題だ。サッカーはいくつゴールを奪えても、それと同じ数決められてしまったら勝てないからね。」


当たり前のことのようだが、今のサンダーランドはその当たり前の事が出来ていない。

ここから問われるのはtokihimo監督の手腕だ。彼は言葉通り、守備を改善することが出来るのか。




ちなみにカラバオカップは2回戦で因縁のあるウィガンと対戦し、またもや2-0で敗戦。

Papa John's Trophy予選はチャールトンに先勝し、グループ1位をキープ。タイトル獲得のためにもこの好調をキープしたい。




次回は前半戦の結果まとめをお送りします。