2016年10月9日(日)に泉岳寺にあるユダヤ教正統派シナゴーグで行われた特別講演会「Pre Yom Kippur Lecture with Chaplain Jacob Goldstein」に行ってきました。

 

このサンタクロースのようなお爺さんはキリスト教では司教さまに相当するランクのラビ・ヤコブ・ゴルドシュタイン氏です。このラビ・ヤコブ・ゴルドシュタイン氏は2015年まで38年間米軍の従軍聖職者として働いてこられました。従軍聖職者として働いているのはユダヤ教ラビだけではなく、キリスト教牧師やイスラム教の司祭も含まれます。勿論、戦場に行く兵士たちの心のケアを担当する以外に従軍聖職者たちも足軽同様に兵士と共に戦場へ行き戦いを見守るそうです。確かに激戦区の方が戦死も多いし不本意でも一緒に行くしかないでしょう。

 

(画像提供元:http://www.thedesertreview.com/catholic-priests-in-military-face-arrest-for-celebrating-mass/

重体の兵士が亡くなる前の祈りを捧げる従軍司祭。何の為に人間は子供を産み育てることを続けるのでしょうか?それは決して戦争に参加させる為に子供を産んでいるのではないことを忘れてはいけません。この記事Catholic priests in military face arrest for celebrating Mass」を読むと分かりますが、カトリック教会では従軍司祭の習慣を拒否しているようです。確かにカトリック教会で離婚離禁止(離婚すると信者リストから削除される)、離婚経験者との結婚禁止、婚経験者との婚姻による子供の洗礼拒否、同性愛禁止など何が良くて悪いのかを徹底化しているカトリック教会が戦争参加を拒否するのは当然のことと思います。問題が起こったら何よりもまず頭で解決しなさいというのがローマ教皇の教えですから。

 

泉岳寺にあるユダヤ教正統派シナゴーグでラビ・ヤコブ・ゴルドシュタイン氏の奥さまが私たちに彼の軍服姿のお写真を見せて下さいましたが、やはり軍服ではなくサンタクロースの征服がお似合いですね。何だか本当に複雑な気持ちにさせられます・・・。

 


米軍パレードでのショーで。サンタクロースが戦車で出動って感じがして何となく胸が痛みます。やはり聖職者はサンタクロースがいいですね。でも、聖職者までが戦場に狩り出されるアメリカは自由の国というよりは途轍もなく恐ろしい国です。日本の自衛隊では有り得ないことですもんね。湾岸戦争の時はサダム・フセインの敷地内でハヌカをお祝いしたなどのお話もされていました。アメリカ同時多発テロ事件でペンタゴンが爆破された時は運良くヘリコプターに乗って訓練していた最中に奥さまから電話連絡があったとか・・・。本当にアメリカは戦争のプロというか、自衛隊が災害時に救助へ向かう為に日々訓練していますが、アメリカ軍はサダム・フセインやウサマ・ビン・ラディンを探してまで撃ち殺しますから本気度が違います。そういう戦場へこのラビ・ヤコブ・ゴルドシュタイン氏が出向いていたという訳ですからアメリカって実に怖い国です。この講演会の後にアメリカ同時多発テロ事件でペンタゴンが爆破された時、このラビ・ヤコブ・ゴルドシュタイン氏も亡くなっていた可能性があると知った時涙が出てきました。アメリカがとんでもなく危険な国であることを今までこれほど身近に感じたことがなかったからです。そして、アメリカ同時多発テロ事件でご家族を失った方々の悲しみも少し理解することができました。

 

(画像提供元:http://www.chabad.org/news/article_cdo/aid/2949502/jewish/QA-At-Ease-Pioneering-Jewish-Army-Chaplain-Retires-After-Nearly-40-Years.htm

・・・とは言っても、従軍司祭たちが手に負えないくらいおバカで落ちこぼれのアメリカ軍兵士は沖縄送りになるのでしょうね。確かに戦場へ連れて行ってもおバカすぎて足手まといになるくらいですから、沖縄でまったりとディスコでお酒飲んで帰り道に現地の女性たちをレイプして誰からも監視されずに見放された生き方をするしかないのかも知れません。沖縄基地はアメリカ兵の野放し刑務所って感じがしますね。そんな米軍基地がこれ以上増えても困りますが。

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こちらが泉岳寺にあるユダヤ教正統派シナゴーグの内部です。3階建てになっており、地下室がシナゴーグになっています。

 

土曜日の礼拝の際には右側の部分が少しだけパーテーションで区切られ女性用になります。

 

講演会の際に出されたユダヤ教食事規定コシェルに従って生産された紅茶

 

こちらは低脂肪乳です。

 

ハヌカではありませんがラトケスもおつまみとして提供されていました。他にも色々なサラダもありましたが、このラトケスが一番印象的でした。恐らく日本製の冷凍モノだと思います。でも、美味しかったでした。

 

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(画像提供元:http://onlinechristiancolleges.org/top-25-chaplain-bloggers/

 

こちらが戦場でミサを挙げる東方正教会の従軍司祭です。因みに何故、東方正教会の司祭だと分かるのかというと・・・東方正教会では通常毎回トリエントミサ方式で行うからです。司祭が信者に背を向けてミサを立てるのが東方正教会(東ヨーロッパ式)で、司祭が信者と対面してミサを立てるのがカトリック教会&英国国教会(西ヨーロッパ式)だからです。

 

(画像提供元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%93%E8%BB%8D%E7%89%A7%E5%B8%AB

 

アメリカ軍服を着たイスラム教司祭もいるようです。ポケットの刺繍に「SAIF UL ISLAM」とあります。イスラエルの親戚であるアメリカ軍に加わってシオニズムの為に戦う米国籍のイスラム教徒って良いのか悪いのか少々理解に苦しみますが・・・、アメリカ同時多発テロ事件を経験していればアメリカのミカタになっても仕方ないでしょう。

 

これが戦後の昭和時代であれば進駐軍兵がイスラム教徒であっても日本の子供たちが「ギブ・ミー・チョコレート!」って言われそうな感じの方ですね。

 

インド人は兵士になってもヒンズー教徒であるアイデンティティを失わないんですね。

 

とにかく従軍医や従軍司祭は別としても、ある宗教を信じているにも関わらず何故軍隊に入隊するのか私としては理解できません。アメリカであれば大学進学する為の資金がない場合には軍隊でお勤めを果たせば全額免除になるということも聞いていますが、アメリカではそれが目的で信者が仕方なく入隊するのでしょうか?

 

(画像提供元;http://religionnews.com/2014/01/29/top-brass-say-theyre-aware-bias-military-chaplains/

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従軍司祭制度ができたのは最近のことではないようです。1943年2月3日に魚雷攻撃を受けたアメリカ陸軍の輸送艦ドーチェスター (USAT Dorchester) において、救助活動を行って戦死した4名の従軍司祭(「4人の司祭」)がいたことがサイトに書かれてありました。やはりアメリカという国は途轍もなく怖い国です、気軽に聖職者になってもアメリカ軍にスカウトされれば行くしかないですから・・・。だって体力に自信なさそうなサンタクロースのようなお爺さんラビでさえスカウトされてしまいますからね、病弱な素振りをしてても駄目です。

 

この戦死した「4人の司祭(Four Chaplains)」についてはWIKIサイトをお読み頂ければ経緯について知ることができます。

 

またしてもドイツ軍の仕業かと思ってしまいますが、ドイツ人はいつの時代も嫌われ者にしかなれないようです。

 

英語のWIKIによるとジョージ・L・フォックス氏(George Lansing Fox)はメソジスト派牧師、アレクサンダー・D・グード氏(Alexander David Goode)はユダヤ教司祭、ジョン・P・ワシントン氏(John Patrick Washington)はカトリック司祭、クラーク・V・ポリング氏(Clark Vandersall Poling)は最初の改革派牧師とあります。

 

(画像提供元:http://www.midnightfreemasons.org/2013/05/new-jersey-honors-four-chaplains.html

 

こうして「4人の司祭」がステンドグラスになってFour Chaplains Panel–Sacrifice for Freedom Window, Washington National Cathedralに展示されているそうです。

 

(画像提供元:https://dualpersonalities.wordpress.com/tag/world-war-ii/

 

Church of Saint Stephen in Kearny, NJ.

 

そして記念切手にもなっているそうです。

 

(画像提供元:http://www.midnightfreemasons.org/2013/05/new-jersey-honors-four-chaplains.html

 

何度も言いますが、アメリカは自由の国ではなく聖職者が聖職者として生きる自由すらない怖い国です。これだけ徹底して全てを組織化しているアメリカと同じように戦うことができる日本にしよう!と言っている日本の政治家はバカだと思いました。国民が戦死しても遺族に対して何の保障もできない日本政府がただで国民を殺そうとしているだけです。年金問題ですら解決していないのに再び問題を増やしても仕方ありません。こんな言い方は申し訳ないかも知れませんが、戦争は戦争のプロに任せておいて私たち日本人は豊洲の地下汚水問題や待機児童問題などの茶番劇の問題で頭を悩ませていればそれで良いのです。それすら解決できないくらい知能指数が低い日本人男性なのですから・・・、その程度で知事や総理大臣になれる日本社会です。平和ボケでいられる日本はとても幸せな国です。例え地震が起こっても他人同士憎み合うってこともない日本ですから、日本の敵は自然災害で十分です。

 

(画像提供元:http://harringtonharmonies.com/2013/02/the-four-chaplains.html