2016年7月3日(日)に神谷町付近にあるウクライナ正教会聖オルバン教会)の礼拝に参加してきました。因みに東方正教会では礼拝やミサのことを「典礼(Liturgy)」と呼び、最初に30分間ほど続く祈りから始まり、その次に没薬のお香を炊いて祭壇を清めて(聖餐式の準備?)から聖餐式になります。残念ながら私は東方正教会に関する知識が殆どない為上手く説明することができませんが、とにかく礼拝が終わるまで3時間ほどかかりました。ウクライナ人司祭であるポール神父さまのオペラ歌手のような歌声が会堂内に響き渡り素晴らしかったでした。

今回、ウクライナ正教会(東方正教会)の礼拝に参加して気づいたのは彼らは未だにカトリック教会でいう「トリエント・ミサ」の方式で行っているということです。礼拝では司祭は信者に背を向けて行なう礼拝のことです。ウクライナ正教会の場合はラテン語ではなくウクライナ語で行なわれます。私が1999年から2002年までロンドンで暮らしていた頃、ロンドン市内にあるFarm Street Churchで行なわれるラテン語ミサに時々参加していましたが、その際にはラテン語の典礼でミサが行なわれますが信者に背を向けて行なうミサではありませんでした。こうして実際にトリエント・ミサに参加することができて良かったです。



そして、こちらの日本人の侍者の方はイヴァン・金田さんとおっしゃる方です。ウクライナ正教会では日本人で初めての聖職者になられた方です。(⇒ 「キエフ総主教庁の在日ウクライナ正教会で初の日本人聖職者誕生」)
典礼を全て暗記されていて、聖歌隊の代わりにずっとお一人で聖歌を歌って下さいました。

※因みに、その日飛び入り参加した私とアメリカ人スーザンさんの2人で聖書朗読の際のローソクを持つ係りを担当させて頂きました。


(画像提供元:St. Jude Ukrainian Orthodox Mission, Tokyo)