これらの写真は2014年3月2日(日)に大森にあるユダヤ教正統派シナゴーグで行われた婦人会で撮影したものです。今回はプリム(光の祭)に因んだハマンタッシェンと呼ばれるお菓子を作りました。

2014年3月16日(日)はユダヤ教のプリム(光の祭)です。プリムについて詳しくお知りになりたい方はサイトをお読み下さい!ユダヤ教の歳時記について大抵の場合、イエス・キリストの人生物語とともに新約聖書で説明されていますのでキリスト教徒の私たち(カトリック信者)も特別にユダヤ教について勉強しなくても承知しており、それらのユダヤ教のイベントがキリスト教ではどのような呼び名に変わるのかも知っています。例えば、ハヌカはクリスマス、ペサハはイースター、ベディカス・シャメスは灰の水曜日のような感じで当てはめて考えていますが、どう考えてみてもキリスト教の歳時記には「プリム」に当てはまるがないような気がします。オマケに新約聖書に登場するシーンでも「プリム」に因んだ出来事ってないような気がするのです・・・、という訳で旧約聖書のエステル記を読み直して勉強することにします。



この「プリム」になると三角形のハマンタッシェンと呼ばれるお菓子を作る習慣があります。真ん中に入っている具はブルーベリージャム、けしの実とプルーンジャムです。ハマンタッシェンについての詳しい情報や作り方はサイトをご覧下さいね!



こちらのビデオもご参考になさって下さい!生地が柔らかいので三角形にまとめるのがかなり難しかったでした。



マクロビ用に小麦粉ではなくココナッツ粉で作ったハマンタッシェンも焼きました。





この可愛いブロンドの子供は男の子です。ユダヤ教では3歳になるまで男の子は髪を伸ばして、3歳になったらモミアゲの部分だけ切らずに伸ばしたままカールさせます。

音譜

ユダヤ教の食事規定コシェルのルール上、乳製品と肉類を胃の中でミックスしてはならないのでユダヤ人はお菓子作りする際にはバターではなくショートニングやオリーブ油を使用します。

「子山羊をその母の乳で煮てはならない(出エジプト23:19)」



そして、ハマンタッシェンを焼いている間に私たちはエステル記について少し学びました。ラビ・ビンヨミンの奥さまであるエフラットさんがお話して下さいました・・・ある18歳の悩み多き少女がハシディック派の司祭であるラビ・ルバヴィッチに長い手紙を書いたそうです。その内容は彼女には仲の良い友達がおらず全く人生は楽しくなく何の為に生きているのか分からないと。すると、ラビ・ルバヴィッチから返事が届き、そこに書かれてあったのはたった1行で「困っている人を助けなさい!正しい人間としてへセドを行いなさい!そうすれば貴女は神からの恵みを受け心が満たされるようになるでしょう!」でした。人間というのはいつも人生の不満に対してだけ目を向けてしまい、お祈りする時には神頼みするように一方的に不満が解決されることだけを望みがちです。しかし、本当の心の平安というのは最初に神から与えられたルールを守ることによって神からの恩恵を受けて心が満たされるようになります。新約聖書にもあるように「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。(マタイ福音書7:23)」とユダヤ人であるエフラットさんもおっしゃっていました。



ラビ・ビンヨミンとエフラットさんのお子さんたちは料理が得意です。4番目の息子さんであるピンハス君はファラフェル作りを担当しています。カメラ目線でピースをしてくれました。



一般的にファラフェルはコロッケのように油で揚げますが、今回は個数が多いのでオーブンでじっくり揚げ焼きにしました。



このピンハス君は毎朝自宅から4キロ離れている麻布十番にあるファラフェル店「キング・ファラフェル」まで歩いて通いファラフェルを作るお手伝いをしています。大きさにもよりますがファラフェル15個分のファラフェル・ミックス(600円)もこの「キング・ファラフェル」で販売していますので是非お立ち寄り下さいね!同時にファラフェル料理教室も行っています。