昨日生徒さんが 「胸有成竹」を日本語に 胸に竹がある?何か成功する?と訳した上、どうしても意味が
分からないと言う事で、凄く面白かった(笑)。
そうだね、字面から見ると、確かにこう訳せるが、しかし、四字熟語だけじゃなくて、普通会話の中でも、
字面だけから訳すとなかなかうまく通じないし、 本当に良い訳者になるためには、その国の文化や習慣、
人間の気持ちなどなど、しっかり把握しなければいけません。
さて、話戻るが、昨日こういう事があって、私のブログで 四字熟語のコーナーを開設しようと決まりまし
た。 もっとたくさんの方に役に立てば、何より嬉しいです。
それでは、今日はこの「胸有成竹」について紹介したいと思います。
胸有成竹
宋の時代、四川に文与可という人物がおりました。彼は詩を作るのと絵
を描くのが上手でした。
特に竹の絵を描くのが大好きでした。彼の家の周りには沢山の竹が生え
ていました。
春夏秋冬、朝から晩まで、晴れていようが雨だろが、彼はいつもこれら
の竹を細かく観察していました。
竹の枝葉は季節の違いや、時間の違いや、気候の違いで、どの様になる
のか、又変化するのか、彼は全てに於いてこと細かく観察しており、彼の描く竹は全部本物みたいでした。
その頃文学者で晁补之という人物がいました、文与可の竹の絵の才能に
非常に敬服し、彼を賞賛する詩を作りました。
その中に一言あります。「文与可が竹を描くとき、胸中に竹が有る」
この意味は、竹の絵を描く時彼の胸の中には完璧なそのイメージが有ります、と言うことです。
後の人々は何かをする前にすでに考えを持っている事を、“胸有成竹”もしくわ“成竹在胸”と言うようになりました。
胸有成竹