「最近、糸リフトをしても以前ほど変化を感じなくなった」
「フェイスラインのもたつきが気になるけれど、切開リフトまでするべきなのかわからない」
40代、50代の患者様から、このようなご相談をいただくことがあります。
実は、たるみ治療で大切なのは、
「糸か、切開か」だけで考えないこと。
私は糸リフトも切開リフトも行いますが、最初から治療法を決めて診察することはありません。
まず見るのは、皮膚の余り、皮下脂肪、組織の下垂、そして実際にどの程度動かす必要があるのか。
その方のたるみ方を見てから、糸リフト、ヒアルロン酸、機器治療、ミニフェイスリフト、フェイスリフトなどの中から治療を考えていきます。
切開リフトは「年齢」で決めるものではありません
「何歳になったらフェイスリフトをした方がいいですか?」
これもよく聞かれる質問です。
私は、○歳になったから切開する、という考え方はしていません。
同じ50歳でも、皮膚の余り方や脂肪量、骨格、これまで受けてきた美容医療によって状態はかなり違います。
糸リフトなどの低侵襲治療と、余剰皮膚を切除できる外科的フェイスリフトでは、できることが同じではありません。
フェイスリフトは顔や首の加齢変化に対する外科治療であり、低侵襲治療がまったく同じ結果をもたらすものではないとされています。
だからこそ私は、
まだ糸で整えられるのか。
切開を考える段階なのか。
あるいは、今は何もしなくてもいいのか。
ここをきちんと見極めることが大切だと思っています。
「たくさん引っ張ればいい」わけでもありません
切開リフトというと、「皮膚を切って強く引っ張る手術」というイメージを持つ方もいらっしゃいます。
しかしフェイスリフトには、皮膚だけでなくSMASなど深部組織を扱うさまざまな術式があります。皮膚に過度な緊張をかけることは、創傷治癒や瘢痕などの問題につながり得るため、皮膚だけを強く引っ張ればよいというものではありません。
私が目指しているのは、別人のように顔を変えることではなく、
その方らしさを残しながら、年齢とともに変化した輪郭を整えること。
「
作るより、整える。」
切開リフトでも、この考え方は変わりません。
実際、傷跡や耳の形はどうなる?
切開リフトをご検討される方が特に心配されるのが、
「傷はどのくらい残る?」
「耳の形は変わらない?」
「ダウンタイムは?」
「半年後はどんな状態?」
という点です。
今回のYouTubeでは、44歳の患者様の「もみあげ+ミニフェイスリフト」について、術後6か月までの経過をご紹介しています。
写真だけでは分かりにくい経過も、動画で見ていただくとイメージしやすいと思います。
▼44歳の切開リフト|傷跡・耳の形はどうなる?6か月の経過
切開リフトを「最後の手段」にしなくてもいい
私は、切開リフトを積極的に勧めたいわけではありません。
反対に、切開を必要以上に怖いものとして避け続ける必要もないと思っています。
美容医療には、**進める判断と、立ち止まる判断があります。**これはルクスクリニックでも大切にしている考え方です。
糸リフトで十分な時期には糸を。
ボリューム調整が必要ならヒアルロン酸などを。
皮膚の余りが大きくなり、外科的治療の適応がある場合には切開という選択肢を。
年齢だけではなく、今のお顔に必要な治療を選ぶ。
それが、私の考える
「エイジングをデザインする」美容医療です。
「自分はまだ糸リフトでいいの?」
「そろそろ切開リフトを考えた方がいい?」
そんな段階からでも大丈夫です。
診察では、今の状態を拝見したうえで、切開をしない選択肢も含めてお話ししています。
※切開リフトは自由診療です。
手術には腫れ、内出血、疼痛、感染、血腫、知覚変化、創傷治癒遅延、瘢痕、左右差、脱毛、神経障害などのリスクがあります。フェイスリフトでは血腫が代表的な術後合併症として報告されています。適応・術式・回復期間には個人差があります。
