前日の熱戦の様子が新聞に載っていた。
森田だ!
会場に到着。すると友が
『あ!忍者いた!』
昨日からちょいちょい目撃情報があったが
なかなか見つけられなかった忍者。
やっと残像じゃなく、正式に会えた。
しかし、自分の出立ちもまあまあ忍者っぽいことに後から気づいた。
クロネコヤマトの回し者がやってきた。
でも私たちはずっとあるチームを探していた。
『卒業アルバムチーム、いないかなぁ』
昨日2人つかまえた。
6人揃ったところを捕獲したい。
全ビフォーアフターの様子を拝みたい。
と、目の前をおじさんが通る。
Tシャツの前面には美少女の写真。
友と顔を見合わせる。
『あれも卒業写真ってことは…?』
『だとしたらとんでもない劇的ビフォーアフターだ…』
そんなこんなで時間がやってきた。
フレンドリートーナメントは
4チーム同時に戦う。
2試合行い、その勝率で競う。
勝ちの多い1チームのみが決勝に進める。
VS modo(モ道)
VS HAPPY OUTSIDE BEAMS
もう1チームは欠場
HAPPY OUTSIDE BEAMSチームは
私服にサングラスにサンダル、お揃いのタオルでやってきた。
(輩っぽいね?)
(湘南乃風かな?)
勇気を出して声をかける。
『どこから来たんですか?』
『東京です』
『そうだと思った!もしかしてbeamsって』
『東京のbeamsで働いてます』
湘南乃風じゃなかった…
なんでも、モルック大会とbeamsでコラボ企画してるらしい。
非常に真面目で紳士的なモルッカーだった。
私も最初のガシャで12点とれたし、隙間の11点とれたし、最後も決められた。
ようやく最終日にスランプから脱した気がする。
もう1試合とれば、勝ち上がれる!
2試合目
細かいミスが響き、最下位に。
結果、modeと勝利数で並び
得点数
で2位になってしまった。
残念…あとちょっとで勝ち上がれたのに!
私たちの世界大会はここで終了。
午後は観光することに。
まずは五稜郭。
ここは思い出の地である。
大学時代、バレー部の仲間とタワーの売店で買ったお揃いの『いかストラップ』
次会った時、私以外誰も付けていなかった『いかストラップ』
お土産コーナーを探すも、いかはどこにもいなかった。
めちゃくちゃいい部屋を通してくれた。
本当ありがとうごめんなさい。
リムジンリゾート函館、ご飯もサービスも卓球場も最高だった。裁縫道具も着替える場所も貸してくれた。
ただ唯一、ファミコン道場だけできなかったのは心残りだ。
全てが叶った2泊3日。
なんて熱い夏だったんだろう。
高揚感、緊張感、後悔と達成感、
いろんな感情を味わった。
そして、世界大会にエントリーした2月から
練習と準備に試行錯誤を繰り返した日々。
大会当日はもちろんのこと、その過程が楽しすぎた。
今後の人生でこれ以上に楽しいことはあるだろうか?
時間をかけてきた分、喪失感はハンパない。
完全に燃え尽き症候群。
夏の終わり。
森山直太朗が脳内を駆け巡る。
愛すべき仲間。みんなと出られてよかった!