■■■■■■   万巻誤用塾・メルマガNo.28
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■■■■   IT時代必須の文章力漢字力
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■■   漢検受験から就職も正も 20081122
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  誤読・誤用は恥ずかしい…キーワードは「誤用だ!御用だ♪」
  面白くオリジナリティゆたかに、イマを生きる話題性も添えて…。


◆明日23日は勤労感謝の日ですが「労」はいたわるとも読むんですね… 。
 
◆今週のお題は「働・労・務・勤…はたらく/つとめる/いたわる」。
◆難問・奇問もありますから楽しんで答えてください。
◆ノー辞書・ノーGoogleでチャレンジすると前頭葉に効きます。

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■1■次の[  ]内に漢字を1文字入れてください。

A.はたらけど はたらけど 猶わが生活楽にならざり ぢつと[ ]を見る
  
B.[ ]に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。


C.江戸時代、商家の奉公人は年2回[  ]入りの時だけ実家に帰れたそうな


D.最近の若い人は[ ]働きができない。とか言われているけど…「きばたらき」
  
E.斉藤一人さん曰く…「働くって、[ ]を楽にするって書くんだよ」


■2■次の問いに答えてください。

A.『枕草子』の始めの部分「冬はつとめて」の[つとめて]ってなんのこと?


B.[労咳]って何のことですか?


C.『貧窮問答歌』は誰が書いた(詠んだ)んでしょう?


D.労使協調を掲げた労組(産経新聞社など)は「■■組合」と呼ばれます


E.勤労感謝の日は、かつて「新■祭」でした。■にはどういう字を入れますか?


 〓〓〓〓〓〓〓〓 正解は次号 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


◇―――――――――――◇編集後記1◇――――――――――◇

テレビ放送創生期に放送された「番頭はんと丁稚どん」が人気になりました。
1960当時、コンチャン(大村崑)の出世作。崑太は少々頭は足りたいが、
親思い、兄弟思いの心根のやさしい少年。田舎の家を出て、大阪道修町の
薬種問屋七ふく堂へ丁稚奉公に出た。
生まれていない人も多いでしょうね。


◇―――――――――――◇編集後記2◇――――――――――◇

 清少納言『枕草紙』の冒頭より引用しておきましょう。

 春は曙。漸々(やうやう)白くなり行く。山際すこし明りて、
紫だちたる雲の細く靉(たなび)きたる。
 夏は夜。月の頃は更なり。闇も猶ほ螢飛び交(ちが)ひたる。
雨などの降るさへをかし。
 秋は夕ぐれ。夕日華やかに映(さ)して、山際いと近くなりたるに、
烏の寢所へ行くとて、三つ四つ二つなど飛び行くさへ哀なり。
況(まい)て雁などの列ねたるが最(い)と小(ちひさ)く見ゆる、
いとをかし。日入り果てゝ、風の音蟲の音(ね)など、いと哀なり。

 冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべくもあらず。霜のいと白きも。
又然(さ)らでもいと寒きに、火など急ぎ熾して、
炭持て渡るもいと附々(つきづき)し。晝になりて、温く緩びもて行けば、
隅櫃(すびつ)、火桶の火も、白く灰勝になりぬるは惡(わろ)し。



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【発行者】神谷 雄高(かみや ゆうこう)

日本語教育研究所(第16期)客員研究員
日本漢字能力検定準一級(H12)認定


〔表記ルール〕
・読み方は音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで、基本的には丸谷才一『文章讀本』
巻末の表記法に準じます。(ただし漢字からの送りは新仮名づかい)
・出典は出来るかぎり明記しますが、「慣用」使用などの場合は岩波『広辞苑4版』
旺文社『古語辞典8版』角川『新辞源〈改〉』に準じます。