■■■■■■ 万巻誤用塾・メルマガNo.27
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■■■■ IT時代必須の文章力漢字力
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■■ 漢検受験から就職も校正も 20081116
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誤読・誤用は恥ずかしい…キーワードは「誤用だ!御用だ♪」
面白くオリジナリティゆたかに、イマを生きる話題性も添えて…。
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◆紅葉前線南下中…近畿では今週~来週が見頃です。
◆今週のお題は「紅葉…コウヨウ/もみじ~Maple;red leaves」。
◆難問・奇問もありますから楽しんで答えてください。
◆ノー辞書・ノーGoogleでチャレンジすると前頭葉に効きます。
■1■次の[ ]内の漢字を読んでください。
A.[尾崎紅葉]の『金色夜叉』をキンイロヤマタと読んだ人がいたそうな
B.秋のゆふべ、[龍田川]に流るる紅葉をば、帝の御目には錦と見たまひ
C.歌手[安良城紅]さんはネイティヴでもあるとか
D.[紅枝垂]とは 春に紅葉するモミジの総称
E.サンタさんの橇を引くのは[馴鹿]
■2■次の[ ]内を読んでください。
A.[紅楼夢]は中国清代の長編小説として有名
B.[朱鷺]は学名 ”Nipponia nippon”なのに112羽しかいない
C.[朱欒]はブンタンともいい、皮の厚い大きめの柑橘類
D.[吾亦紅]は暗紅色の可憐な花をつける
E.秋にならないのに紅葉してしまう葉のことを[病葉]という
〓〓〓〓〓〓〓〓 正解は次号 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◇―――――――――――◇編集後記1◇――――――――――◇
今週号からメルマガの構成を変えることにしました。
ひとつはマガジンのボリュウムを少なくして答を次号に載せる
ひとつは編集後記でいろいろな時事ネタを載せる
週1発行を週2回発行にする
◇―――――――――――◇編集後記2◇――――――――――◇
紅葉(こうよう、もみじ)は、秋に起こる落葉樹の葉の色が変わる現象。紅葉を何故「もみじ」と読むのか、その語源は秋口の霜や時雨の冷たさに揉み出されるようにして色づき始めることから…「揉み出づ」→「もみづ」→「もみじ」→「紅葉」と転訛したとする説が有力。
…
と書いてあるがイマイチ納得できないでいる。
古語辞典では「上古は「もみち」と書いた」とある。これなら説明として解りやすい。
日本では鹿肉のことを「もみじ」と呼び、様々な肉料理に調理され味は一般に柔らかい牛肉に近い。ちなみに馬肉は「さくら」、イノシシ肉は「ぼたん」と呼ぶが、鹿肉は秋の季語から「もみじ」を連想したとされている。花札カルタでも「鹿にもみじ」の絵札があり「楓/かえで」とも
【発行者】神谷 雄高(かみや ゆうこう)
日本語教育研究所(第16期)客員研究員
日本漢字能力検定準一級(H12)認定
〔表記ルール〕
・読み方は音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで、基本的には丸谷才一『文章讀本』巻末の表記法に準じます。(ただし漢字からの送りは新仮名づかい)
・出典は出来るかぎり明記しますが、「慣用」使用などの場合は岩波『広辞苑4版』旺文社『古語辞典8版』角川『新辞源〈改〉』に準じます。