CWT優勝しました!!
昨日、大会が終わりました。
メダルは貝で作られていて、今までもらったメダルの中で一番綺麗!
大会の前半は1日目CWT-83m,2日目はCWT-86mを無事に潜る事が出来ました。
この前半の2日間はここで潜った中で最高の海のコンディションでした。流れもそこまでなく、クラゲもそんなにいなかった。
気持ちよくパフォーマンスに専念できました。
3日目は、風が強くなり波も流れもあり、何と朝にこの日の大会が中止と言う連絡が入りました。
この日は-90mに挑戦する予定だったので、気持ちを引き締めていた分、ガッカリ...
キャンプからは、遠くで立っている白波が見えました。 自然とのスポーツなので、しょうがない。
そして、4日目は風がやんで、大会が行われる事に。この日も昨日に引き続き、-90mを申告しました。
船を出してみると、凄い波とうねり!!
大会の海に行くまでに、亡くなった海ガメが浮いていたのを見て、嫌な感じがしたので、今日は無理はしないでおこうと思いました。
こう言うサインを無視して無理やり潜ると痛い目に合う事があります。
フリーダイビングは直感が大切。
自分の身体と海の声をつねに聞かなくてはいけません。
大会会場についてみると、船は歩けないくらいに揺れていました。
これで大会を中止にしないなんて...
海に顔をつけるのもやっとの状態。
浮いていると、身体が波で振り回されます。しかもクラゲがたくさん!!
この日はほとんどの選手が目標深度に行く事なく、途中で戻ってきました。
世界チャンピオンのアレクセイでも、30mくらいで戻ってきていました。
戻る勇気も大事。
そして、最終日は、また引き続きCWT-90mを申告しました。
朝には波も流れもおさまっていました。
90mと言う深さは今まで行った事がない深さなので、90と言う数字に少し恐怖がありました。
今までのベストが-87m。
あと3mもぐれば90mですが、90mはとてもとても深い所に感じてしまいます。
でも、行くと決めたら行ってこよう!せっかくだから青い世界も、90mの水圧も楽しんでこよう!
と思い、海へ向かいました。
海に潜ってみると、スルスルと身体が海に吸い込まれて行ってとても気持ちいい。
青い世界を楽しんでいると、あっと言う間に-90mのボトムについてしまいました。
タグを手に取って浮上しました。
そして、水面につき、ジャッジに向かってOKサイン。
私は90m潜れた嬉しさでいっぱいだったのですが、ジャッジからはレッドカードが....
周りのセーフティ達も、何でだ?!とジャッジに抗議してくれましたが、これがルールだから!と一喝されていました。
ジャッジが言うには、私の手のOKサインの、人さし指と、親指がくっついてなかった....と言う事でした。
私の手には90mから持ってきたタグも掴んでいて、OKサインがいびつになってしまったのです。
ガッカリしながら船に帰ると、選手達が、良くやったね!ここにいる皆は90m潜ったのを見てたよ!と口々に言って拍手してくれました...
ありがとう。
プロテストして、ジャッジに判定を見直してもらう事も出来たのですが、何より大事なのは90mをいい感覚で潜れた事。
90mよりももっと先を見られたこと。
来年また大会で潜るから大丈夫!
と思い、プロテストはしませんでした。
90mはレッドでしたが、それでも2位から5m差をつけて、CWT優勝しました!
これが一番欲しかった!!嬉しい!
メダルは貝で作られていて、今までもらったメダルの中で一番綺麗!
電話もWi-Fiもないキャンプ生活だったので、随時結果を報告出来なくてすみませんでした。
でも、この何もないキャンプ生活が、自然と一体になれて、周りの仲間とも一つになれて、とてもいい経験でした。
またこの島に戻りたい。
きっとまた来年!
そしていつも支えてくれているスポンサーの皆さん、感謝です。
これが今年の最後の大会なので、また来年深く深く頑張ります!