そんな題名の曲があったようだが、冬になるとたまに出会うぬくもり。

びっくりしたのは覚えているけどいつだったかは忘れた。

確か木の椅子に腰をかけたら燃えるような熱がお尻に伝わってきた。

なんだこれはと思ったら女子の座った後なのね。

体温の高さだったら負けないけど、皮下脂肪貯金、もう満期だそうです。

おろす気はないわ。燃えるような赤い炎が青白く変わり目の色は冷たくなる。

目が死んでいく。まったく情報を捕らえられない。

人生から意味が消えていく。このまま目をつぶってしまえば楽になるかな。

明日もう起きなくていいのかな。低空飛行は止らない。

滑走路が長すぎた僕は、バトンを渡せずにスピードが落ち始める。

うまい具合に前を走る目標もスピードをゆるめ、僕がもうちょっと頑張れば届くんじゃないかの位置をキープ。

距離がひらくのをにんじんがでかくなって防ぐ。

中身のない、すかすかした味なのも知らずに、僕はよだれで足を滑らす。

逆効果だ。にんじんは僕を追い抜く

誰もなにも言わない。僕はなにも食べない。

にんじんの足がどんどん削れていく。

だいこんおろしにこきおろされていく屈辱といったら、

早く走れば走るほど走れなくなる。

あれほど大きかったにんじんがまるで地面に埋まっているようだ。

表現としても大根のほうが浮かびやすい。時期的にも負けている。

嫌われもんに追いかけられいた子供時代から健康を手に入れるため追いかける今。

ぐるぐるまわっているような気もするし第1コーナーに心臓を置いてきたようで心もとない。

1周が1年で1秒で振り返れるぐらいなにもなかったらどうしよう。

死ぬ間際にあたまんなかカール・ルイスみたいに走りまわれるのかな。

ウソップみたいに死神がきたぞーって言ってもいいかな。

そんときは体から離れさせてもらうよ。

現実にしがみついてる余裕もないからね。

なにに距離をおいてるんだろ俺、自分?他人?

おちついた心は平衡線をものがたっているけど見えない敵が見えてきたかもしんないよ。