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チチ・ロドリゲスに捧ぐ

I dedicated to "Chi-Chi" Rodríguez

 
今年一発目のブログは
 長編日記を小説風に書いてみようと思います。
 ちょっと長いですが、ヒマ潰しに読んでみて下さい。
 (尚、これは正真正銘実話であります。)



ハナシは10年程前に遡る。


「ワタシ、来月から絵習いに行こうと思うんやけど。。。」

オカン(当時70歳)が突然言い出した。

何やら近所にカルチャーセンターなるものが出来て
そこで絵画教室が始まるらしい。

反対する理由など特にない。
これといって趣味のないオカンにとっては
これからの老後を考えると、むしろ良いことだし
オレは快く賛成した。


それから数ヶ月。。。

たまたま実家を訪れた時
あいにくオカンは出かけていて
オレはリビングで一人くつろいでいた。

何気にとなりの和室を覗いてみると
無造作に並べられている何枚かの絵画が目につく。
それが何なのかは一瞬で理解できた。

ほぉ、けっこう頑張ってるんや。

正直、ド素人のオカンが描いた絵など
まったく興味なかった。

けどまぁヒマやしな、ちょっと拝見してみるか。。。

※ちなみにオカンが習ってるのは水彩画という
 我々が小学校でやってたヤツとほぼ同じヤツだ。

5~6枚はあったろう。。。
花、小鳥、小動物など比較的スケールの小さいモノが
モチーフにになっている。

ところが
よく見るとこれがナカナカ上手い。
構図といい、色の使い方といい
素人のオレでさえ感心してしまうほど
実に良く描けている。

うーむ

オカンが昔、絵をやってたなんて聞いた事ないしなぁ
絶対まったく初心者のハズだ。
しかしこの出来映えは中級者を飛び越えて
上級者レベルの感じさえする。

まさかこのトシで新たな才能発覚か?
いや、遅咲きにも限度ってモンがあるだろ。。。


ガチャ(ドアの音)

「あれ、アンタ来てたん?」


オレがあれこれ困惑してる最中
当の本人が帰って来た。


続く。