子供が急に病気になったとき、あるいは土日などの休みが急に仕事になったとき、子供の面倒を誰が見るか、共働きにとってはとても悩むところである。私も実際の所、特に仕事が忙しい年末から年度末にかけては毎日が綱渡りだった。この時期は非常に寒いために子供も風邪を引きやすく、熱も出しやすいからである。

そんな時に一番避けたいのは、周りの状況を見ずに仕事を休むことである。

「仕事と子供じゃ子供が大事じゃない。年休があるんだし、誰にも文句は言わせないわ。」

というような、強気な態度に出ることだけは絶対に避けたい。

もちろん、仕事と子供では子供が大切だ。それは誰だってよく分かっている。異論はないだろうし、誰も面と向かっては文句は言わないだろう。
文句は言わないだろうが、強気な態度に出られると、やはりちょっと気分が悪い。

しかし私たちの心の中に燻り続けている不満。これがちょっと問題だ。
それは、現代が少子化の時代だということに関連がある。今の少子化の時代に、私たちは、働きながら苦労して未来の日本を支える人材である子供を育てているのである。一方では少子化だ、産めよ育てよと叫んでいる国策の中で、それでは一体、子供を産み育てる環境に、今の社会が整っているというのか。そういう努力は女だけが背負えばいいのだろうか。何か理不尽さを感じているのは私だけではないだろう。専業主婦ではないから、税金だって男の人と同じようにきちんと払っているのだ。少しは周りもそのことを認めて欲しいと思うだろう。

しかし、人間は感情の動物である。しかもここは日本だ。ドイツやアメリカじゃ、働きながら産み育てる環境がもっと整っているのに、とぼやいても始まらない。いずれは欧米並みになるかもしれないが、早々に人々の意識が変わるのは期待できないのだ。だから、そんな強気な態度が現れていたら、同情されつつも、やはり反感を持たれる。

「A子さんたら、仕事は2の次なのよ。いくら重要な会議があっても、電話一本で休んじゃうのよ。今日は子供が熱を出したので休みますーって。周りにいる者はたまったもんじゃないわ。」

確かにそうだ。A子さんだって、逆の立場だったらこのぐらいのグチは言うんじゃないだろうか。子供を育てながら働く以上は、常に自分と逆の立場の人の感情を想像しつつ立ち振るまうことが大切だ。

では、職場内で日頃からどのような布石を打っておけば良いのか、次のブログでご紹介します。

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