わたしには姉がいます。

戸籍上は姉なんですが血縁関係としては従姉。父の姉の娘です。

父の姉である伯母は若い頃から体や心が弱く、出産後も体調が良くなくずっと実家暮らしだったようです。伯母の夫は他に好きな女性が出来て離婚ということに。

そういう訳で実家で暮らしていた伯母と娘でしたが、伯母はどんどん精神を病み、入院と退院を繰り返していました。

親族の話し合いで、伯母の娘、つまり姉はうちの養子となることに相成りました。


それが私が産まれて3年後。

物心ついた時には彼女はうちにいたので、私は本当の姉だと思っていました。


姉はとても意地悪でした。

いや、陰険というのでしょうかね… よくつねられました。

なぜ意地悪されなきゃいけないのか、小さい頃はほんと、分かりませんでした。なんとなく理由が推測できるようになったのは小学校高学年の頃でしょうか…


母は姉をとても大事にしました。

お姉ちゃんだから、言うことを聞きなさいとよく諭されましたが、理不尽な要求をされることが多かったので、子供心にも納得できませんでしたね。

さまざまな事情で戸籍上の姉だということを正式に知らされたのは高校に入る前でしたが、それを両親が告げるきっかけになったのは、私の高校受験のための願書を姉が焼き捨てたことでした。

敢えて言いますが、私と姉の成績にはかなりの差があり、私の成績が良いことを姉は気に入らなかったのだと思います。

勉強していると大音量で音楽を聞き始めたり、部屋に来てお喋りし始めたり。

邪魔をされているとかんじてました。

その頃、姉は23,4歳でしたね。

稚拙な人だと思っていました。


姉は短大を出たあと、祖父の会社のメインバンクであった信金に口利きで勤めました。そして夫となる人と出会い結婚し退社し、二人の男の子を育てる専業主婦となりました。

(長くなるので続きます)