ノートを書くようになり
気付いたのは
頭の中のおしゃべりがいかに多いか。


常に頭の中は、おしゃべりばかり。


それが当たり前と思ってたけど、
どうやら違うらしいと気付いた出来事があった。



去年の6月。
私は仕事と家庭の事でいつも不満だった。


ある日、
頭の中のおしゃべりが不満でいっぱいで
止まらなくなった。


何かおかしいなと思いつつも、
頭の中のおしゃべりが
どんどんエスカレートし大音量になる。


ふと涙が出た。


あれ?何で泣いてるんだろう。


出勤前なのに
涙が出て止まらない。


今日は絶対に休めないから
行かなきゃ。
そのうち涙も止まるかも
と思い職場に向かう。


職場に着いても
涙は止まらずむしろどんどん出てしまう。


今日は体調が悪いから休ませて下さい
と言った瞬間、
堤防が決壊したように涙が溢れた。


即、帰宅することになった。


散々、涙が出た後、


頭の中のおしゃべりがピタッと止んだ。


頭の中が静寂すぎて


今までに感じたことがない。


静かな不気味さ。


ひたすら無。


何にも考えられない。


あー、これって鬱かもな…。


経験したことのない頭の静寂に
恐怖を感じた。


心療内科を受診し
上司と話し合い1週間の休みを頂いた。


休みの間、
悶々とした気持ちをノートに書いた。


どうして私ばっかり…。
そんな不満がどんどん溜まっていたのに
全然ノートに書けてなかった。


身体は涙を出すという方法で
もう限界だと教えてくれたと気付いた。


鬱かと思ったけど、
ただの波だと気が付いた。


絶対に休めない!
頑なに思っていたけど幻だった。


そう気付いたら、
何だか少し気楽になり復帰出来た。



いつかの朝日。
燃えるような赤い色。


初めて
頭の中って空っぽになれるんだ
と気付いた。