日本の「森」には、有史以来の神道や仏教など精神的な深い関わりから、
神秘性を帯びた森林そのものを「鎮守の森」と崇めたり、
森林を舞台にした『物語」を生んだりと、
精神世界と融合した「独自の風景」を今に残します。
森への精神性は、生態系の多様さを育み、自然環境が守られることで、
キノコや山菜、天然水などの山の幸も豊富で生存の基盤を支えてきました。
しかも日本では、どんな深い森がある地域でも、どこも治安がよく安全です。
「スピリティアル」でありながら「セーフティ」
「アドベンチャー」でありながら「ウェルネス」
これら「日本の森」の要素は、観光資源としてみた時、
高い価値と可能性を有していると感じています。
京都府では府下の地域経済振興を促進する施策の一つとして、
Destination Management Organization(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)の
頭文字を略した「DMO」を組織づくり設立して、地域の特性・特徴を観光資源化する事業を進めています。
その中で私のフィールドの亀岡市も含め「丹波地域」地域に、
「森の京都DMO」が立ち上げられ、まさに「森」の資源を活かした
取り組みがなされ、活躍されています。
世界の観光客に最も魅力的に映る「森」
その潜在力と価値を見直し、独自性と持続可能性を活かすことで、
地域経済振興に観光事業として貢献できると確信しています。
この美しい森林の風景と豊かな生態系と幸などの資源を「京都」という
地理的・歴史的・文化的要素と心身的効果を融合することで、
外の人たちに魅力あるプランをつくり、マネタイズできる手法を構築しなければいけません。
地域の独自性を掘り起こし、多角的な視点から具体的なプログラムプランを組み、
それぞれのプランのターゲット&セグメンテーション&ポジショニングを行うことで、
より効果的な観光体験を創出して、世界各国への積極的な情報発信が重要になると思っているのです。