世界からお越しになる、多くの観光客に
「日本に来て、一番体験したいことは?」とアンケートを取ると、
一番に「日本の自然環境」をあげられ「自然とのふれあい、その自然の中で体験をしたい」
と話されます。
その自然の中で、風光明媚な自然として想像するのは「森」の景色でした。
日本は森林面積の割合が世界でも3位に入るほど森林が多く、
日本人はそんなに意識しなくても森がすぐそばにあるので、
その魅力に殆ど気付いていないだけ。
欧米の方もアジアの方も、実は「森」が大好きなのです。
しかも日本は津々浦々、どこにも「森」がある。
日本は自然観光の視点からみると、
まさに「森の宝庫」なのです。
観光を生業にする者にとって、一番大事な視点は
「外の世界の人が感じる魅力」を知ることです。
「おらが村自慢」は通用しませんし、その魅力に共感して貰わないと
「訪れるべき地」にはなり得ません。
自分や地元の人には「あたりまえ」のものなので、
日頃魅力を感じていないモノやコトの中に、実は外の人が
最も欲する魅力が多々ある場合があるのです。
「森」などはまさにその典型。
当たり前で気付かない「豊かな資源」といえます。
気付いてないから、ほぼ資源として活かされていないだけです。
私の観光フィールドである保津峡や亀岡・丹波地域は、
まさに「森」の宝庫です。
その宝物をどのように観光プラン化し、地域経済の振興に
活かせるように、どうマネタイズできるか?
その具体策についても考察し、実施提案をつくり、
事業化を図っていかないともったいない。
宝の持ち腐れだと思いますし、大阪関西万博も来年には控えているので、少し考えていきたいです。