円安を背景に春シーズンということで、京都には大勢の海外旅行者がお越しなっています。
オーバーツーリズムというネガティブワードが、必ずメディアで紹介されるのですが、
有名観光地周辺とそこをつなぐアクセスルートにおいてはとても重要な問題となっています。
実はその他の京都はかなり平穏なのですが・・・この問題は有名観光地周辺だけに任せておく問題ではないと考えています。
海外の観光客は関空から京都入りするルートと大阪から京都入りルートが関西観光の主なルートが多く、
どちらも京都駅がハブとなります。
そこから清水寺から祇園コース。金閣寺・衣笠コース。嵯峨嵐山コース、伏見稲荷コースへと
プレファレンスごとに、それぞれのルートに分かれて市バスやJRで移動する。
錦市場で食べ歩き、河原町周辺でお買いもの。
夜は先斗町や木屋町、祇園で夕食の店を探す。
というのが「定番の京都」でしょうか?
それ以外にも京都には素敵な場所はあるのですが、この定番ゴールデンコースの需要にはかなわない。
観光客がどこへ行きたいか?どこを訪れることに価値を感じるか?何を食べ、
何を体験したいか?それは「観光客が決める」」ということで、観光市場の動向が決定します。
この原則を正確に理解分析し、行動心理に的確に働きかけ「ここだけは行っておかないと!」と
思ってもらわなければ、定番以外の新たなルートは開発できないいし、集中混雑は解消できないでしょう。
観光客の好み・ニーズに合わせた広報キャンペーンやプロモーションも効果はあると思いますが、
要は何を伝えるか?その価値は何か?日本人にとって大切な場所や継承すべき技術とは?
そして、どのように魅力的な観光資源・商品としてプロデュースできるか?とても難しい課題ですが、
本当に均等ある京都観光を創出するために、必修の課題だと考えており、
この事は私自身・保津川下りとっても重要な課題であります。
オーバーツーリズム問題は、それ以外の観光地すべてと直結した問題であるという、
確かな認識から始めてたいと思うのです。